内容説明
北緯38度線を挾んで、一触即発の朝鮮半島。要人暗殺を企む北朝鮮は、正体不明の殺し屋・コヨーテを放った。それを知った韓国は、超一級の危険抹消人ジャッカルに、コヨーテ暗殺を依頼。だが、周到なコヨーテのまえに、ジャッカルは爆殺された。師を失ったデレック矢口は、復讐を誓い、コヨーテを追う…。緊迫した半島情勢を鋭く描く、スーパー・ドキュメント・ノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
8
34年前、ソウル五輪直前の作品。ソウル五輪を何としても阻止したい北朝鮮は数々のテロを仕掛けるも韓国が辛うじて防いでいた。そして北は凄腕テロリストを送り込む。韓国は一流のテロハンターを対峙させるが死闘の末に返り討ちにあってしまう。そしてその復讐のためにテロハンターの唯一の後継者が戦いを挑むという話。それほど派手なドンパチはないが細部に妙なリアル感がある(落合作品の特徴の一つ)。敵に口を割らせるために捕らえた人質を次々に殺していくシーンはかなりぞくぞくした。ソウル五輪は無事開催されるのか。愚か者のせいで…。2022/03/30
まー
0
A 1988/10/10