感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
50
いきなり片山がマンションからガス爆発に遭うオープニング。 そこから高校生の死体発見など、不穏な空気。 そして関係者は高校にある怪奇クラブの面々に。 ホームズに加えて黒猫のニュイも新たに登場。 お見合いさせたがりな光枝も久々登場で、片山に女子高生を当て場を余計に混乱させる存在に。 まあ犯人は予想通りだったが、舞台劇を行う意味が分かるとゾッとさせる余韻。賭けはホームズの1人勝かな。2023/08/14
coco夏ko10角
24
三毛猫ホームズシリーズ第5弾、三十三冊目。劇を観ながら…という流れが珍しくて面白かった。2017/01/01
スパイク
11
中学生のときあらかた読んだつもりだったけど未読でした。ラノベのノリで読める。/登場人物はほとんど高校生、のわりに言動は老けてて且つ積極的なのは赤川次郎。舞台は高校とホテル。恐怖館と言っても館モノではない、のだけど種明かしの舞台のことなんだろうな。驚くほどに役に立たなかった片山義ちゃんと警察。そして意味の分からない見合いと振られ方でした。2022/07/31
水無月十六(ニール・フィレル)
10
なんだろうこの感じといった読後感。ただ決して面白くないというわけではなく、相変わらず引き込まれる。本作は特に、まさに作品中の1テーマであろう「怪奇現象」に巻き込まれたような感覚が残る。王道推理ものというよりはやはり童話的なのだと思う。それが良い。作家山口雅也による解説も今後作品を楽しむ上で役に立ちそうだった。真犯人が割と初期段階で推定できそうだが、その推定を中盤で引っ掻き回して最後まで読ませていくという構図が、シリーズ他作と比べて明確だと思えた。いずれにせよ推理モノというより童話として楽しい作品だと思う。2017/02/04
鍵ちゃん
9
三毛猫ホームズと片山兄妹が、ガス爆発で危機一髪!現場からは女子高生の死体が発見され、しかも彼女は妊娠していた!一方、女性恐怖症の片山刑事にラブレターを送りつけた女子高生も背中を刺される。高校の「怪奇クラブ亅の活動を背景に繰り広げる謎また成瀬。殺された娘が飼っていた黒猫は何を見た!?懐かしい怪奇映画を愛する著者ならではの長編推理傑作!三毛猫ホームズシリーズの初期だからか、全体に暗くて古く感じたな。2020/09/12
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