出版社内容情報
孤島×連続殺人×未完の館
水も食料も日陰もない極限状況。
このままだと全員死ぬ。
なのに犯人はなぜ、わざわざ殺人を犯すのか?
新本格ネクストジェネレーションによる、これが〈館もの〉の新解釈!
【目次】
内容説明
X大学ミス研の夏合宿の舞台は、建築家・黒澤泰洋が忽然と姿を消した無人島。島には建設を中断された、奇妙な館の基礎部分だけが残されていた。ミステリさながらのこの状況を記事にするため、島に降り立ったミス研メンバー。しかし到着早々、本土との唯一の連絡手段だった船が炎上し、完全に孤立してしまう。飢えと渇きで衰弱していくなか、なんとか生き延びようと策を講じるメンバーだったが、ひとり、またひとりと不可解な死体となって発見される―。絶望のクローズドサークル。生き残るために必要なのは、サバイバル能力かミステリの法則か。
著者等紹介
信国遥[ノブクニハルカ]
1993年、愛知県生まれ。愛知大学卒業。2023年、『あなたに聞いて貰いたい七つの殺人』が新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」に選出され、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
150
外部と連絡不能な孤島の館での連続殺人とは飽きるほど繰り返されてきたパターンだが、少なくとも雨風をしのぐ家と食料と水があるのが当然だった。それらが一切ない飢えと渇きに苦しむ状況下で起きる連続殺人とは、究極の意味不明な理不尽さだ。しかも『蠅の王』では漂着をきっかけに人の獣性の目覚めを描くが、クローズドサークルを謳う本作では動機の謎が一層強く迫る。面白い設定で興味深く読んだが、全体的には現実性を完全に排した過剰な作り込みが目立つ。次々どんでん返しが現れるラストも、却って都合のいい結末へと導く強引さが感じられた。2026/04/04
ちょろこ
102
孤島、絶望、斬新ミステリの一冊。X大学ミス研が夏合宿に選んだのは、基礎工事で中断され未完成のままの館が残された孤島。島に到着するや否や船は炎上、あっという間にミステリ定番の舞台の出来上がり。某有名作品を感じる問答無用のドキワクに、水も食料も日陰もない状態にカラカラ感まで加わり、こちらまで極限状態を感じてしまうほど。そして起きた殺人事件に一気に"なぜ⁇"に心の中を支配されるのが面白い。絶望が増す中で繰り広げられる考察は丁寧かつ納得できる導きで何度も唸らされたな。二転三転、そして真相は斬新。この味わい、いい。2026/05/26
aquamarine
51
建築家・黒澤泰洋が忽然と姿を消した無人島で、夏合宿をすることになったX大学ミス研メンバー。船で到着直後、その船が炎上し孤島に孤立することに。島に建築家が残した館は基礎部分のみ。日陰もない食料も水もない、ただ生きることさえ困難な状況で仲間が死体になっていく…。著者作品は初読だが読みやすさに驚いた。ぐいぐい読まされ、いざその時がやってくる…犯人や手口もそうだが、一番残ったのはホワイダニット。そこまでに伏線が丁寧にしっかりと張られていたことに気づいて感嘆。デビュー作を積みっぱなしにしてる場合じゃないな。2026/04/27
さっちゃん
48
建設が中断された奇妙な館の基礎部分だけが残る無人島に、夏合宿のため訪れた大学ミス研メンバー達。上陸時に船が炎上。水も食料も日陰もない極限状態のクロサーで次々と仲間が死体で発見され…。/なかなかハードなクロサー。刻一刻と消耗していくサバイバル生活の中で、あえて連続殺人をする意味は。犯行が可能かどうかはさておき、このホワイダニットが論理的なのに狂ってて好き。見取り図がないので島や館(の基礎)の構造が私の想像で合っているか心配だけど、あると勘の良い人にはネタバレになるのかな。面白かったが喉が渇く一冊だった。2026/04/19
koma-inu
40
館クローズドサークル×サバイバル、贅沢な作品。孤島に着いて即座に船が炎上し、水も食糧も日陰も無く、何もせずとも死ぬ運命の中、何故か殺人が起こる。序盤から極限状態の描写が濃く、確かに喉が渇きます🥶某有名作を意識して、アノ建築家に似た人も出てくる。館は何と未完成!何故殺人が起きたのか?というホワイダニットと、館の意味が明かされるラストに驚愕。特に動機に関しては非常に尖っており、ゾクゾクしました。近年のアノ衝撃シリーズにも並ぶ仰天動機。アノアノばかりですいませんが、読めば必ず分かる、傑作に間違い無し!2026/05/18




