光文社新書<br> ガンダーラ仏教美術の謎―シルクロードが生んだ仏像と「愛の楽園」

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光文社新書
ガンダーラ仏教美術の謎―シルクロードが生んだ仏像と「愛の楽園」

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334108960
  • NDC分類 718.4
  • Cコード C0222

出版社内容情報

古代において、内陸アジアを東西にむすぶ交易の要衝として栄えたガンダーラ。仏教の開祖・釈迦牟尼仏陀を史上初めて人間の姿で表したこの「仏像発祥の地」には、一見するとおよそ仏教的ではない、男女の飲酒饗宴や交歓の様子を表した彫刻も残されている。仏像が生まれた国の破戒的・異端的な彫刻は何の目的で制作され、何を意味しているのか。仏教経典や130点超の図版をもとに、美術史と東西文化交流史の蓄積から丹念に検討する。


【目次】

内容説明

古代において、内陸アジアを東西にむすぶ交易の要衝として栄えたガンダーラ。同地では仏教の開祖・釈迦牟尼仏陀が史上初めて人間の姿で表され、シルクロードにおける仏教美術の源流となったことでも知られる。しかし、この仏像発祥の地には、一見するとおよそ仏教的ではない、男女の飲酒饗宴や交歓の様子を表した彫刻も残されている。なぜ「仏像が生まれた国」で破戒的・異端的な彫刻が制作されたのか。謎多き「反仏教的な仏教美術」は何を意味しているのか―。仏教経典や130点超の図版をもとに、美術史と東西文化交流史の蓄積から丹念に検討する。

目次

第1章 ガンダーラを知る(そもそもガンダーラとは何か?;ガンダーラの歴史)
第2章 ガンダーラの仏教と仏教彫刻の基礎知識―仏像の変化をたどる旅(ガンダーラの仏教;ガンダーラの仏教彫刻;仏教的な彫刻;反仏教的な彫刻)
第3章 ディオニューソス神と眷属の彫刻(ディオニューソス神とは誰か;ディオニューソス神の神話を表した作品)
第4章 反仏教的ガンダーラ美術の意味(ディオニューソス神と眷属の物語;ガンダーラへの伝播;ガンダーラにおけるディオニューソス神と眷属の意味)

著者等紹介

田辺理[タナベタダシ]
1979年東京都生まれ。早稲田大学文学研究科博士後期課程美術史学コース修了。博士(文学)。日本学術振興会PD特別研究員、ミュンヘン大学インド学・チベット学研究所客員研究員を経て、2021年から京都大学白眉センター/文学研究科特定准教授。専門はガンダーラ仏教美術史・比較美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

42
ガンダーラと言えばゴダイゴ、という発想はふざけているようだが、何と最初の1ページ目に著者自身が書いている。おみそれしました。だからこそ実際のガンダーラ地方の場所と仏教美術について、正確なイメージを提供する必要があったというわけである。普通紙の新書なのに多数の写真はオールカラーで、読んでいるページのすぐ近くか、当のページに写真があるという親切な編集で、ここまで読みやすさに配慮した本は初めてだと思う。遠くギリシャ美術との関係、とりわけ文献の少なさをカバーする金貨・銀貨等の銘文がいかに重要かを知ることができた。2026/03/10

ジュンジュン

11
ヘレニズム文化の影響を受けて、仏像発祥の地となったガンダーラだが、なかには仏教思想とは相容れないような男女が酒を飲んだり抱き合ったりする彫刻も存在する。ガンダーラ♪ガンダーラ♪愛の国♪ガンダーラ♪だからなのか?その答えを求めて、ギリシャ神話の酒の神ディオニュソスから紐解いていく。ディオニュソスの説明がかなりしつこいが、豊富な写真がすべてカラーなのは◎。2026/05/20

のら

3
何年も前、美術館で初めてガンダーラ仏教美術(仏像)を見たとき、日本でよく目にする仏像とは異なる「シュッとした」佇まいが印象に残った。当時は手軽にガンダーラ美術を学べる本が見当たらなかったが、ようやくその概要を新書で読むことができて嬉しい。仏教には飲酒を禁じる不飲酒戒や、不適切な性関係を禁じる不邪淫戒などの戒律がある。しかし、ガンダーラ美術の中には、明らかにこれらの決まりに反するようなモチーフが存在している。本書は「それはなぜなのか」というミステリー要素もあり、謎解きのように楽しく読み進めることができた。2026/05/28

イツシノコヲリ

3
ガンダーラの歴史の概略や仏像以外の彫刻についても詳しく扱われている。2026/02/27

miharasi_mamiya

2
ガンダーラ仏教美術には男女の飲酒饗宴と交歓の様子など仏教らしくない表現が含まれている。それはなぜなのかを解説している。仏教思想には生天思想という死後に天界に転生するという考え方があり、その様子を表現したものであるとのことである。だから仏教とは関係のないものではなかった。ガンダーラ美術の概説とガンダーラ地域の王朝の歴史なども。図版多数で銀貨・銀貨などに描かれている表現からわかることもある。2026/03/23

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