出版社内容情報
古代において、内陸アジアを東西にむすぶ交易の要衝として栄えたガンダーラ。仏教の開祖・釈迦牟尼仏陀を史上初めて人間の姿で表したこの「仏像発祥の地」には、一見するとおよそ仏教的ではない、男女の飲酒饗宴や交歓の様子を表した彫刻も残されている。仏像が生まれた国の破戒的・異端的な彫刻は何の目的で制作され、何を意味しているのか。仏教経典や130点超の図版をもとに、美術史と東西文化交流史の蓄積から丹念に検討する。
【目次】
内容説明
古代において、内陸アジアを東西にむすぶ交易の要衝として栄えたガンダーラ。同地では仏教の開祖・釈迦牟尼仏陀が史上初めて人間の姿で表され、シルクロードにおける仏教美術の源流となったことでも知られる。しかし、この仏像発祥の地には、一見するとおよそ仏教的ではない、男女の飲酒饗宴や交歓の様子を表した彫刻も残されている。なぜ「仏像が生まれた国」で破戒的・異端的な彫刻が制作されたのか。謎多き「反仏教的な仏教美術」は何を意味しているのか―。仏教経典や130点超の図版をもとに、美術史と東西文化交流史の蓄積から丹念に検討する。
目次
第1章 ガンダーラを知る(そもそもガンダーラとは何か?;ガンダーラの歴史)
第2章 ガンダーラの仏教と仏教彫刻の基礎知識―仏像の変化をたどる旅(ガンダーラの仏教;ガンダーラの仏教彫刻;仏教的な彫刻;反仏教的な彫刻)
第3章 ディオニューソス神と眷属の彫刻(ディオニューソス神とは誰か;ディオニューソス神の神話を表した作品)
第4章 反仏教的ガンダーラ美術の意味(ディオニューソス神と眷属の物語;ガンダーラへの伝播;ガンダーラにおけるディオニューソス神と眷属の意味)
著者等紹介
田辺理[タナベタダシ]
1979年東京都生まれ。早稲田大学文学研究科博士後期課程美術史学コース修了。博士(文学)。日本学術振興会PD特別研究員、ミュンヘン大学インド学・チベット学研究所客員研究員を経て、2021年から京都大学白眉センター/文学研究科特定准教授。専門はガンダーラ仏教美術史・比較美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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