出版社内容情報
映画「ゴジラ」の原作者としても著名な香山滋。そのライフワークともいえるのが秘境探検家・人見十吉を主人公とするシリーズ第二弾! 江戸川乱歩も驚愕したオンリーワンの個性を持った作品群を集大成!
【目次】
内容説明
映画「ゴジラ」の原作者・香山滋のライフワークである秘境探検家・人見十吉を主人公とする小説集の第二弾。戦後まもなくデビューし、いち早く流行作家となった著者に、「ゴジラ」製作陣が目を付けたのも納得の作品群を集大成。長編『悪霊島』を筆頭に、未開のジャングルから沙漠の怪しげな街まで冒険者が駆け抜ける―。忘れかけたロマンあふれる物語!
著者等紹介
香山滋[カヤマシゲル]
1904年生まれ。法政大学経済学部を中退して大蔵省入省。’46年、「オラン・ペンデクの復讐」が「宝石」第一回懸賞に入選してデビュー。第二作の「海鰻荘奇談」で第一回探偵作家クラブ賞新人賞を受賞。本書収録の秘境探検小説のほか、怪奇小説、幻想小説、SFなどを数多く執筆。映画「ゴジラ」の原作を担当したことでも知られる。1975年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kotaro Nagai
6
香山滋の秘境小説集成2分冊の2。昭和25年~36年の長編「悪霊島(あくれいとう)」と短編10編を収録。巻末資料として都築道夫、中井英夫ら9名のエッセーを収録。長編「悪霊島」(昭和26年~27年)は殺人事件をからめてミステリー要素もありもう一つの長編「恐怖島」より出来は上と思う。短編では「有翼人を尋ねて」(昭和29年)が人見を脇役にした構成でややワンパターン化した中で新味が楽しめた。ジャングルの秘境を怪しげな生物や秘宝を探す人見十吉は、その昔TVで見た川口探検隊を思い出させどこか読んでいて懐かしく思ったり。2025/12/07




