光文社新書<br> 性的であるとはどのようなことか

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光文社新書
性的であるとはどのようなことか

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334108199
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0210

出版社内容情報

「これは性的だ!」という批判がある。「性的ではない!」という擁護もある。自治体のポスターに。食品のCMに。公園の裸婦像に。なぜ人は「何が性的か」ですれ違うのか? そもそも「性的」とは何なのだろうか? 私たちは、「性的」なものをめぐって議論するわりには、「性的」というものが何かよく分かっていない。私たちは、こう問うところから始めなければならない。「性的であるとはどのようなことか?」


【目次】

内容説明

「これは性的だ!」という批判がある。「性的ではない!」という擁護もある。自治体のポスターに。食品のCMに。公園の裸婦像に。医学書はどうか。キャラクターのイラストはどうか。マネの絵画はどうか。なぜ人は「何が性的か」ですれ違うのか?そもそも「性的」とは何なのだろうか?いったい何が性的で、性的な表現の何が悪いのだろうか?私たちは、「性的」なものをめぐって議論するわりには、「性的」というものが何かよく分かっていない。私たちは、こう問うところから始めなければならない。「性的であるとはどのようなことか?」

目次

序章 性的なものとえっちなもの
第1部 性的なものの哲学(性的なものの何が悪いのか?;性的雰囲気―触れられなさと苦情の聴かれなさ;性的ペルソナ―欲求と恥)
第2部 えっちなものの哲学(えっちさとはどのような性質なのか―崇高と崩れ;セクシーな徳―えっちなのはよいことなのか;えっちの力―世界を愛するために)
終章 えっちさの美学に向かって

著者等紹介

難波優輝[ナンバユウキ]
1994年、兵庫県生まれ。美学者、会社員。神戸大学大学院人文学研究科博士前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

136
性的なものとは何か、今ほど社会的に議論されている時代はない。各人の生育と経験、道徳観や考え方により引力と斥力が働いて善悪の明確な分岐点を確定できないのに加え、多様性の尊重が重視され個人の居心地の良さを壊すのが悪と見なされ、正直な意見を公にしにくい事情もある。しかも社会学や心理学、哲学に美学方面からも解釈や主張がなされ、しばしばエキセントリックに尖るため一般人にはわかりにくい。この問題に興味のある人向けに、ネットやマスコミで交わされる議論や方向性を理解する参考書としては役立つが、それ以上を求めるのは難しい。2026/05/31

ころこ

43
「性的」を2つの側面から考察している。前半では社会における性的な表象が、特に女性に対して抑圧的に働いていることを指摘する。男性だろうと女性だろうと性的に感じる感度の違いだけで何が悪いのかというと、性的ペルソナを押し付けられる(ステレオタイプ)ことによって、この多様化した社会のなかで主に女性の自律性が失われるからだというのが著者の解答だ。ここまでで読者は思うだろう。これはポリコレ本なのか。ところが「世界はうっすらと性的なのだ。」性的なことは問題を起こす、とはいえ人間は否応なく性的なことから出発しているように2026/02/11

jackbdc

17
法やモラルに反映する部分としては一定の基準が必要であるが感覚は人それぞれ、というのが読後の感想。本書は主に後者に紙面を割いており印象があり、著者の特性(女性、フェミニストの学問的素養あり)における文学的解釈の開陳により男性読者として学びにはなるかも。本書の特徴は、性的な表現の感受性を二階層、プライベートと公衆の面前に分けて、主に後者を論じており性差での乖離を実感した。法や倫理の共有において男性が自省的になる必要を感じた。性的とエッチの違いは面白いが公的な法や倫理ではあまり役に立つものではないと感じた。2026/02/28

しゅん

13
想像以上に面白かった。分析美学の理論づけを紹介する、だけでは収まらない筆者の衝動を感じたように思う。「雰囲気」は、定義が難しいが故に軽視される、だから「性的な雰囲気」は無視されやすい、という話はなるほどと思った。定義できないものをどう扱うかは、性的なもの以外でも大事な問い。あえて「えっち」というひらがなを使っているのも効果的。今の時代は、「崇高なえっち」ではなく「崩れのえっち」が主流だよな。「エロティックなもので連帯できる」という最近の研究者の主張に疑問を呈していて、同意の気持ちを抱いた。2026/08/25

ちくわ

13
「性的広告はなぜ悪いのか?」には「悪い」が含まれていて、その「悪い」は誰にとって悪いのかを考えていくと、ああなるほどと理解が進んでいきます。後半は背景としての、美的判断に関する独自の考察で、これはこれで面白かったのですが、前半との繋がりで考えるのは難しかったです。(☆3)2026/06/28

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