出版社内容情報
現代の国民的詩人と呼ばれ、2024年11月に92歳の生涯を閉じた谷川俊太郎。その作品はなぜ広く受け入れられているのか。難解ではない現代詩、平明であることを基調とする谷川の作品は、現代詩への問い、あるいは詩とは何か、ことばとは何かという、さらに高次の問いになっている。谷川俊太郎の作品をこよなく愛した日本語学者が、作品をかたちづくる日本語について様々な角度から観察し、分析、「できるかぎり丁寧に読む」。
【目次】
内容説明
「本書では、いろいろな分野にわたって発表されている谷川俊太郎(一九三一~二〇二四)の作品をかたちづくる日本語が、どのような日本語であるかについて、みなさんと一緒にできるだけ楽しく、おもしろく、ワクワクしながら味わい、そしてちょっとだけ考えてみたいと思います。」(「序章 谷川俊太郎の詩のことば」より)現代の「国民的詩人」と呼ばれ、二〇二四年十一月に九十二歳の生涯を閉じた谷川俊太郎。その作品はなぜ広く受け入れられているのか。「難解ではない現代詩」、平明であることを基調とする谷川の作品は、現代詩への問い、あるいは詩とは何か、ことばとは何か、というさらに高次の問いになっている。日本語学者が、様々な角度から観察し、分析する。
目次
序章 谷川俊太郎の詩のことば
第一章 音の詩人―耳をすまして音をきく
第二章 白い詩人―仮名で書く
第三章 ことばを疑う詩人
第四章 「わたし」のいない世界―世界と一体化する詩人
第五章 時空を超えた宇宙的詩人(cosmic poet)
第六章 絵とことば
終章 さよならは仮のことば
著者等紹介
今野真二[コンノシンジ]
1958年神奈川県生まれ。’86年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学(おもに日本語史、表記論)。2002年『仮名表記論攷』(清文堂出版)で第30回金田一京助博士記念賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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