出版社内容情報
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は新聞記者として世界各地を旅し、日本に辿り着いた。日本で民俗学が始まるより前に、民俗学的視線で日本人の暮らし・心を見ることができた八雲は、日本人がつねに「目には見えないもの」と交流していること、日本文化のある部分が失われつつあり、それに日本人自身が気づいていないことを察知していたのである。民俗学者・畑中章宏が、八雲の旅と心を追体験しながら描き出す、130年前の日本。
【目次】
内容説明
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は新聞記者(通信員)として世界各地を旅し、日本にたどりついた。各地の文化・風物の冷静な観察者だった八雲が、永住の地に定め、数多くの紀行・随筆・評論で描いた日本と日本人とは、どのような国・人々だったのだろう。日本で民俗学が始まる以前に、民俗学的視線で日本人の暮らし・心を見ることができた八雲。その数々の著作を手がかりに、約一三〇年前の日本の民俗を見つめ直すとともに、明治期に日本を訪れた外国人やその後の民俗学者たちと比較することで、八雲の観察眼、考察力、その思想を掘り下げる。八雲が日本人の特質だと感じたのは、日本人がつねに「目には見えないもの」と交流していることだった。そして日本文化のある部分が失われつつあること、それに日本人自身が気づいていないことを察知したのである―。
目次
はじめに 「見えない日本」を見た人
第1章 ジャーナリストから民俗学者へ
第2章 八雲は日本に「何」を見たのか
第3章 近代日本と異邦人のまなざし
第4章 民俗の「こころ」を求めて
おわりに この列島の「同郷人」
著者等紹介
畑中章宏[ハタナカアキヒロ]
1962年大阪府生まれ。民俗学者。近畿大学法学部卒業。災害伝承、民間信仰から最新の流行現象まで幅広い領域に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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