光文社新書<br> 考古学の黎明―最新研究で解き明かす人類史

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考古学の黎明―最新研究で解き明かす人類史

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  • サイズ 新書判/ページ数 448p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334107536
  • NDC分類 202.5
  • Cコード C0220

出版社内容情報

狩猟採集生活→農耕革命→生産増→人口増→貧富の差→都市→国家という、我々の多くが信じてきた「進歩史観」は正しいのか? 人類学者デヴィッド・グレーバーと考古学者デヴィッド・ウェングロウの共著『万物の黎明』は、この進歩史観をくつがえし、世界中に衝撃を与えた。本書は『万物の黎明』に大なり小なり衝撃を受けた日本の考古学者が集い、自らの最新研究を基に、人類史のパラダイムシフトを行う試みである。


【目次】

内容説明

狩猟採集生活→農耕革命→生産増→人口増→貧富の差の出現→都市の誕生→国家の誕生という、我々の多くが信じてきた「進歩史観」は正しいのか?人類学者デヴィッド・グレーバーと考古学者デヴィッド・ウェングロウの共著『万物の黎明』は、この進歩史観をくつがえし、世界中に衝撃を与えた。本書は『万物の黎明』に大なり小なり衝撃を受けた日本の考古学者が集い、自らの最新研究を基に、人類史のパラダイムシフトを行う試みである。

目次

序章 もうひとつの〈文明〉論、あるいは〈科学〉としての考古学
第1章 インダス〈文明〉論
第2章 『万物の黎明』への共鳴と、どこしれずすれ違いを感じる自分―南米アンデス文明を例に
第3章 モニュメントの造営と社会―日本列島の古墳時代を考える
第4章 オセアニア研究から見た『万物の黎明』―グレーバーとサーリンズ
第5章 国土なき国家、王なき帝国―古代イラン、先アケメネス朝期の知られざる社会
第6章 まじめな農耕のはじまり
第7章 狩猟採集民とモニュメント
第8章 エジプト初期王権の受容・広域化と死者・祖先へのケア
第9章 ディルムンとマガン―『万物の黎明』から見たペルシア湾岸の古代文明
第10章 モノとヒトの絡み合いとしての交易―メラネシアの交易システム「クラ」を中心に
第11章 都市と市場および貨幣の問題
第12章 『万物の黎明』まで―その形成のプロセスを二人のテキストでたどる

著者等紹介

小茄子川歩[コナスカワアユム]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任准教授。専攻は南アジア考古学、比較考古学。2008年度インド政府招聘留学生としてインド・プネーに留学以来、インダス文明社会のあり方を人類史に正しく位置づけるべく日々奮闘中。〈文明〉とは何か、を問い続けている。著書『インダス文明の社会構造と都市の原理』(同成社)で、第六回日本南アジア学会賞受賞

関雄二[セキユウジ]
国立民族学博物館館長。専攻はアンデス考古学、文化人類学。1979年以来、南米ペルー北高地において神殿の発掘調査を行い、アンデス文明の成立と変容を追究するかたわら、文化遺産の保全と開発の問題にも取り組む。2008年度濱田青陵賞受賞、’15年ペルー文化功労者、’16年外務大臣表彰、’23年ペルー大功労勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひろし

114
社会のあり方や成り立ちに関する物の見方に一石を投じた近年の大著「万物の黎明」に刺激を受けた新進気鋭の考古学者が編著者となり、進歩史観に疑問を持つ考古学などの著者を集めてまとめた小論集。インダス文明、アンデス文明、オセアニアなど世界各地の古代文明や人類学の研究成果を基に、各執筆者がこれまでの既成概念に囚われた歴史認識を打ち破る論考を繰り広げている。矛盾と不平等に満ちた現代社会が唯一の解ではなく、より柔軟に文明のあり方を捉え、別の理想に向け何かしようと思うきっかけのひとつとなる本だと思う。2026/05/15

佐倉

20
『万物の黎明』の影響を受けて考古学、人類学といった各分野の日本人学者たちが出した反応集。アッシリアと渡り合ったメディアはリーダーを持たない非国家的な性質を持っていたのではないかと紹介する有松唯、古墳時代がトップダウンではなくボトムアップの祭祀である可能性を問う辻田淳一郎、エジプト初期王朝の祭祀を掘り下げる竹野内恵太、大きく取り上げられながら日本では抄訳しかされていない『西太平洋の遠洋航海者』についてカットされた部分を補完する後藤明、テキストの矛盾を真っ向から批判的に読む北條芳孝の論文などが興味深く読めた。2025/09/28

チェアー

10
資本主義は選択の機会を無意識のうちに奪う。まるで自由な選択をしているかのようにしながら、暴力と資本の力で選択を強制する。ならば万物が言うような、人間の想像力、創造力が働く世の中に変えることはこれからできるのだろうか。 2026/01/09

ルーシー

5
本書は『万物の黎明』の読本となっているが、未読でも十分に楽しめる内容である。むしろ、各地域の古代史研究の成果や最新の見解を手軽に知ることができる点で、有益な一冊だと感じた。 特に印象に残ったのは第6章である。人類が農耕を始めた理由のひとつとして「饗宴仮説」が挙げられていたのは初めて知り、強い興味を引かれた。 多様な社会のあり方を知ることで、祖先たちが試行錯誤を重ねてきた様子がうかがえ、人類の本来の自由さや可能性について思い出させてくれた。2026/03/31

Book shelf

4
狩猟採集生活→農耕革命→都市の誕生→国家の誕生という歴史観が受け入れられて久しい。これを覆した近年の話題書『万物の黎明』が本書のベースとなっている。複数人の専門家がこの本をもとに自身の研究分野の再評価を試みる。これを読んでいなくてもよく、むしろ難解だと言われるこの本の概略がわかるかもしれない。上記の歴史観は大方はそうだとしても、全ての事例に当てはまるわけではないということ。逆にいえば考古学の発展により細かな分析ができるようになってきたことを意味する。2026/04/25

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