出版社内容情報
中国と日本の歴史書ほか膨大な資料を援用し、琉球王国にまつわる伝承に絡めて壮大なスケールで書かれた『椿説弓張月』。第2巻は、伊豆大島を実質統治していた為朝が官軍に攻め込まれ、決死の戦で敗走。そして崇徳院の墓参りにと讃岐国へ赴いたところ、一人の旅人との不思議な縁から肥後国へ導かれ、そこで……。臨場感あふれる戦いの場と、登場人物それぞれの運命が絡み合う愁嘆場も読みごたえ十分な新訳。
【目次】
内容説明
配流先の伊豆大島を実質治めていた源為朝が、官軍に攻め込まれ、決死の戦で敗走。そして崇徳院の墓参にと讃岐国へ赴いたところ、一人の旅人との不思議な出会いもあって肥後国へと導かれ…。島人と結んだ縁と因縁が絡み合い、登場人物それぞれの運命が交差する。(全5巻)
著者等紹介
曲亭馬琴[キョクテイバキン]
1767‐1848。江戸時代の読本作家。深川生まれ。幼少の頃から俳諧、浄瑠璃本、軍記などに親しむ。14歳で主君の松平家を出たのちも仕え先を転々と変えるなど、浮浪の日々を送るが、24歳のとき山東京伝に入門を乞う。25歳で黄表紙の初作『尽用而二分狂言』を刊行。27歳で結婚。41歳の折、刊行した『椿説弓張月』が大評判となり読本作家としての地位を不動のものとした。48歳から長編読本『南総里見八犬伝』の刊行を始め、長男の死や両目失明を乗り越え、長男の嫁の助けを得て76歳の時に完結させた。82歳で亡くなるまで書き続けた
菱岡憲司[ヒシオカケンジ]
1976年、福岡県生まれ。日本近世文学研究者。九州大学大学院博士後期課程単位修得退学。博士(文学)。有明工業高等専門学校准教授などを経て、山口県立大学国際文化学部教授。著書に『大才子小津久足 伊勢商人の蔵書・国学・紀行文』(第45回サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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