出版社内容情報
戦時中のモノクロ写真をカラー化した『時をかける色彩』という写真集が刊行された。戦争を知らない二十代の書店員がそれを店頭に並べたことで、世界が少しずつ変わり始める。セクシャルマイノリティの書店員、保健室登校の女子中学生、家族に引け目を感じるテレビディレクター、アメリカと福島からの転校生たち……若い彼らを後押しする感動の青春小説。
【目次】
内容説明
戦時中のモノクロ写真をカラー化した『時をかける色彩』という写真集が刊行された。戦争を知らない二十代の書店員がそれを店頭に並べたことで、世界が少しずつ変わり始める。セクシャルマイノリティの書店員、保健室登校の女子中学生、家族に引け目を感じるテレビディレクター、アメリカと福島からの転校生たち…若い彼らを後押しする感動の青春小説。
著者等紹介
額賀澪[ヌカガミオ]
1990年茨城県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業後、広告代理店に勤務。2015年に「ウインドノーツ」(刊行時に『屋上のウインドノーツ』に改題)で第22回松本清張賞を、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞。’16年に『タスキメシ』が第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門の課題図書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
37
戦前~戦後の貴重な写真。それらはただ全数がほぼモノクロであり、空の色も肌の色も想像するしかできません。そうした写真をカラー化した写真集が繋ぐ連作4話。戦争を知らない世代が大多数の今、何を想い、何ができるか。見て、聞いて、読んで、繋ぐ。本篇の今パートのエピソードは上手にまとめすぎの印象も拭えませんが、各話の主役たちが史実を想う、その背中を後押しします。経験はない。知識もない。それでも作中のある人物は語ります。─── 私達はいつだって言うべきなんですよ、戦争をするなって。2025/08/06
よっち
22
戦時中のモノクロ写真をカラーにした写真集が刊行されて、祖父母ですら戦争を知らない20代書店員がそれを店頭に並べ、やがて少しずつ世界が変わり始める連作短編集。写真集を推す書店員が抱える同居人や実家への想い、前向きに保健室登校する中学生、ワーカホリックのテレビマン、アメリカから来た少年と福島で生まれ育った高校生の邂逅。同じものを見ていても、その立ち位置が変わればいろいろなものの見方や考え方があるのは当然で、それぞれが目をそらさずにしっかりと向き合って、導き出していったその答えはかけがえのないものに思えました。2025/07/09
なみ
10
戦時中のモノクロの写真に色がついた写真集『時をかける色彩』をめぐって、様々な立場の人たちが戦争に思いを巡らせる連作短編集。 世代や性別は異なるものの、各短編の主人公の成長や変化がしっかり描かれているところがすごく良かったです。 特に第四話の『Remember』では、生まれた場所や環境の違いによって、見えるものが変わってくるという事実にハッとさせられました。 説教臭さや押しつけがましさのようなネガティブな印象もまったくなく、登場人物たちの言動を通して、色々なことを考えさせられる作品です。2025/08/26
こばゆみ
8
戦争に関する1冊の本を巡る、様々な人たちのお話。特に終盤、父親がアメリカ人の男子高校生と、震災をきっかけに福島から移住してきた同級生の交流の話は、ずっしりと重たくいろいろと考えさせられた。著者は綿密な下調べを基にこのお話を書き上げたんだろうな〜と感心してしまうくらい、みっちり戦争が詰まった1冊だった。2025/07/29
Nobuko
6
まさに今日8月6日に読むべき本でした 「時をかける色彩」という本を軸に様々な立場から語られる戦争 広島の平和教育知らなかった2025/08/06
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