出版社内容情報
なぜ今まで片岡義男の珈琲エッセイ本がなかったのか? 珈琲が呼ぶザ・ビートルズ四人のサイン。珈琲が呼ぶボブ・ディラン。珈琲が呼ぶ美空ひばり。珈琲が呼ぶ黒澤明。珈琲が呼ぶ神保町の路地裏。珈琲が呼ぶつげ義春。珈琲が呼ぶフィリップ・マーロウ……意外な人物、映画、音楽、コミックスが珈琲と織りなす物語の数々。本文と密接に絡み合う、豊富なカラー写真やコミックスのひとコマなどが、ふんだんに添えられていく。
【目次】
内容説明
著者の小説には珈琲がしばしば登場する。「読むと必ず珈琲が飲みたくなる」という読者も多い。だが、なぜか片岡義男の珈琲エッセイ本は存在せず、待望されていた。その声に応えたのが本書。ありきたりな珈琲の薀蓄を徹底的に避け、ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、黒澤明、喫茶店の椅子、美空ひばり、つげ義春、渥美清、パルプ・フィクションなどが珈琲を軸に、縦横無尽に交錯する。
目次
一杯のコーヒーが百二十円になるまで
「コーヒーでいいや」と言う人がいる
Titanium Double Wall 220mg
喫茶店のコーヒーについて語るとき、大事なのは椅子だ
四つの署名、一九六七年十二月
去年の夏にもお見かけしたわね
ミロンガとラドリオを、ほんの数歩ではしごする
なにか冷たいものでも、という言いかた
白いコケインから黒いカフェインの日々へ
いいアイディアだと思ったんだけどなあ
さてそこでウェイトレスが言うには
ただ黙ってうつむいていた
小鳥さえずる春も来る
ボブ・ディランがコーヒーをもう一杯
マグとマグの差し向かいだから
ほんとに一杯のコーヒーだけ
ブラック・コーヒー三杯で、彼女は立ち直れたのか
知的な判断の正しさと絶対的な安心感
アル・クーパーがブラック・コーヒーを淹れた
モリエンド・カフェ〔ほか〕
著者等紹介
片岡義男[カタオカヨシオ]
1939年東京都生まれ。作家、写真家、翻訳家。早稲田大学在学中の1960年からコラムの執筆、翻訳を始める。大学卒業後、3か月の会社員生活を経て、フリーランスのライターになる。1974年に『白い波の荒野へ』で作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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