光文社新書<br> 介護と相続、これでもめる!―不公平・逃げ得を防ぐには

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光文社新書
介護と相続、これでもめる!―不公平・逃げ得を防ぐには

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334106218
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0236

出版社内容情報

高校の社会科教員と推理小説作家という「二刀流」の生活を続けてきた著者は、あるとき親の介護問題に直面する。一人で背負った親の介護。それは先の見通しがつかず、精神的にも追い詰められる日々だった。そのあとに襲ってきた兄弟姉妹との相続トラブル――。実体験をベースに、介護を経験した人たちのナマの声を拾って見えてきた日本の社会構造的な欠陥。超・高齢社会で「転ばぬ先の杖」として大事な心構えとは。核心をつく提言。

内容説明

高校の社会科教員を務めながら推理小説作家としても活躍してきた著者。「二刀流」の生活を続けてきたが、あるとき、親の介護問題に直面する。それゆえ、高校を退職し、また筆も滞るようになった。一人で背負った親の介護。それは先の見通しがつかず、精神的にも追い詰められる日々だった。そして親を看取ったあとに襲ってきたのは、兄弟姉妹との相続トラブルだった―。著者の実体験をベースに、介護を経験した人たちのナマの声を拾って見えてきた日本の社会構造的な欠陥。超・高齢社会が進む我が国で、「転ばぬ先の杖」として大事な心構えとは。核心をつく提言。

目次

序章 「きょうだいは他人の始まり」か?
第一章 相続争いの現実
第二章 親孝行をした者が受けた現実―実例を踏まえて
第三章 法律や裁判所はどう考えているか―親孝行はボランティアなのか
第四章 調停と裁判の現実
第五章 社会問題としての介護
第六章 もし自分が要介護者の立場となったなら
第七章 介護からの逃げ得を防ぐために
終章 立法・司法への提言

著者等紹介

姉小路祐[アネコウジユウ]
1952年京都市生まれ。大阪市立大学(現・大阪公立大学)法学部卒業。高校社会科教員をしながら、’91年に第11回横溝正史賞を受賞。2008年、親の介護のために高校教員を退職する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

98
「介護は少なめに、相続は多めに」と考える兄弟姉妹がいたとしたら、悲惨である。ミステリー作家でもある著者は、父親の介護を引き受けてから約12年間、最後の4年半は休みなしで毎日介護をしたが、一切介護をしてこなかった兄弟姉妹Aに親の死後相続について訴えを起こされた。そして裁判では、介護の有無に関わらず、財産の相続は等分になされるのである。このようなケースは思ったより多く、親孝行をした者が受けた現実としていくつかの実例を挙げている。介護からの逃げ得を防ぐために介護の記録をすすめているが、ため息が出る読後感でした。2025/07/09

やぎママ

9
家庭裁判所での調停、審判、異議申し立てを繰り返し、2年以上かかってようやく祖母の遺産分割が成立した。しかし、この先また次々とせまるであろう遺産問題に対し、最新の情報が入った新刊のこの新書を読んだ。自分が経験して周知の内容もあったが、新しい情報などもあったし、いろいろなケースも描かれていて、少しでも知識を増やせたかな?2025/07/01

ミズグ

9
親の介護は確かに不公平、逃げ得はあるのかもしれない。 それでも、逃げ得する人はそういう人だった。 以上で終われないのか? 親の介護を通して人間の本生が炙り出る。 それで今後の付き合いも決まるし、もやっとしてたことが明白になる。 それでよくないか?2025/05/04

hirorin

8
著者自身が体験した介護と相続の兄弟トラブル。読んでびっくり~何にもしなかった人の方が、しっかり相続の権利を主張するんや。結局、調停申し立て→訴訟となったら、弁護士が入るので、直接接触は禁じられる。そして、兄弟は絶縁へ。色々なケースが。結婚もキャリアも諦めて介護離職した人、介護のために自分自身のお金も時間も使った人。でも、そんなの裁判になるとほぼ意味がないらしい。しっかりした証拠なんて取ってる人、兄弟が揉めるなんて想像してないし、親も我が子たちが揉めるなんて。2025/07/05

YOMIPITO

6
読売新聞の書評欄に掲載。 この本、イヤミスならぬイヤ新書。 相続財産はあくまで平等にという法制度があるので権利主張出来る。しかし、介護負担は長子又はその嫁という慣習が根強くて逃げても捕まらない。 まあ大体知ってた内容。刊行は最近だけど、作者が介護/相続を体験したのは十年以上前なので、世相/情報に関しては最新を確認すべき。 ミステリ作家なら作品に昇華させて欲しいな。(姉小路さんの作風ではないかな?)2025/06/25

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