出版社内容情報
人間にはそもそもの傾向として「先延ばし」(procrastination)しやすい人とそうでない人がいる。そして近年の心理学界で新たに注目されているのが、先延ばしの反対の概念「前倒し」(precrastination)である。いずれにも長短があり、必ずしも先延ばしが悪く前倒しが良いわけではない。「先延ばし」「前倒し」をしてしまう人の心のメカニズムとそれがもたらす効用を、タスクマネジメントの観点から解明する。
内容説明
だれもが経験したことがある「先延ばし」や「前倒し」を、最新の心理学研究を用いて解明するのが本書の目的である。やたらと前倒しが礼賛されがちな“タイパ社会”において、諸悪の根源のように扱われている先延ばしであるが、実は「考える時間を十分にとれる」「クリエイティビティが促進される」など、多くの長所がある。一方、先延ばしも前倒しも「やり過ぎ」は問題を引き起こす。本書では、自分の傾向を把握して“ちょうどいいタスクマネジメント”を身につける方法や、「先延ばし派」と「前倒し派」が協力して仕事や家庭を回すコツを伝授。「適時のタスクマネジメント」で人生が変わる!
目次
序章 タスクマネジメントとは何か
1章 先延ばしとセルフコントロール
2章 先延ばしは本当に悪いのか?
3章 前倒し概念の誕生
4章 前倒しとセルフコントロール
5章 先延ばしと前倒しのルーツ
終章 ちょうどいい先延ばしと前倒しのみつけ方
著者等紹介
安達未来[アダチミキ]
1986年生まれ。2009年、広島大学総合科学部卒業。2014年、広島大学大学院総合科学研究科博士課程後期修了。博士(学術)。専門は社会心理学、教育心理学。大手前大学助教、講師等を経て、2021年より大阪電気通信大学准教授。セルフコントロールや学習支援を中心に、理論的・実践的な研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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