光文社文庫 怪物なんていわないで

田丸 雅智【著】

光文社（2025/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 272p／高さ 16cm
• 商品コード 9784334105808
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

田丸雅智ワールドにようこそ。怪しくてポップで楽しい、魅惑のショートショート集！　ここは競天馬場。人々はペガサスのレースに熱狂して……。――「天翔ける」力みなぎるエナジードリンク。その力に頼りすぎると……。――「Ｗｏｌｆ」やっと進んだ最終面接。でも社長の頭は三つあって!?――「会社の番人」読みたいときに読みたいだけ。現代ショートショートの旗手が贈る、どこから読んでも楽しい全10編！

内容説明

ヴァンパイアやミイラ人間など、古今東西のモンスターたちがあなたの隣にいたら…。観察日記のために植えたマンドラゴラ、発芽して聞こえてきたのは！？（「マンさん」）謎のエナジードリンクを飲み過ぎた結果…。（「Ｗｏｌｆ」）最終面接で会った社長には頭が三つあって…。（「会社の番人」）すぐに読めてクスリと笑える、現代ショートショートの旗手が贈る１０編を収録。

著者等紹介

田丸雅智［タマルマサトモ］
１９８７年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。２０１１年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。’１２年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。書き方講座の内容は、’２０年度から小学４年生の国語教科書（教育出版）に採用。’２１年度からは中学１年生の国語の教科書（教育出版）に小説作品が掲載。’１７年には４００字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しんごろ]

古今東西のモンスターのショートショート。モンスターがテーマとあって、ホラーやシュールな話が当然ありますが、ホラーやシュールな話も、どこか優しくユーモアがあるのは田丸雅智さんならですね。そして、『マンさん』は、道徳の教科書にあってもいいかな。『Wolf』『吸う女』『石の家系』が個人的に好きな話でした。実際、そばにこんなモンスターがいたら嫌ですけどね。心身とも疲れてる時には、田丸雅智さんのショートショートはどこか良いですね。

2025/03/29

[一華]

=おとぎカンパニーシリーズ= 今回はモンスター（怪物）編。有名どころのモンスターたちが総出場してますが…どのモンスターもどこか憎めず、愛すべきキャラになっていてとても楽しく読めた。

2025/04/18

[おおまさ]

なかなかいい。ショートショートで星新一を彷彿させますね。一番新しいものから読んでしまったみたい。他のも読まなくちゃね。

2025/04/12