出版社内容情報
ここは仙台のバー。羽山はバーテンダーに先日もらった連絡への疑問を語った。ある洋酒コレクターが、二人の息子のうち、ボトルを並べた部屋にある遺言を見つけた方を相続人にするというのだ。羽山は仕事として、息子たちが部屋を検分する場に立ち会った。だいぶたってから、兄の方が相続人になったと知らせが来るが――。(「何故、メーカーズマーク46に中身が入っていたのか?」)
話を聞いたバーテンダーが真相を解き明かす。
内容説明
ここは仙台のバー。宮本は、先日亡くなった友人が残した言葉を理解できずにいる。「わたしは宮城峡だから」という言葉に、思い入れがあるというだけでは語りきれない何かを感じたのだ。バーテンダーに促され、強盗犯になりかけたというその友人について語り始めたが―。(「何故、その男は自分は宮城峡だと言ったのか?」)話を聞いたバーテンダーが真相に迫る!
著者等紹介
三沢陽一[ミサワヨウイチ]
1980年長野県生まれ。東北大学SF・推理小説研究会出身。2013年、第3回アガサ・クリスティー賞を受賞し、受賞作を改題した『致死量未満の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小太郎
33
装丁と題名に惹かれて読みました。ウイスキーをモチーフにしたミステリー4編。ウイスキー好きな自分としては嬉しい一冊でした。ただこの本はシリーズ3作目なので流石にネタが尽きたのかミステリーとしては?な部分が少しがっかりですけど。出てくるお酒(ウイスキーだけじゃなくてカクテルとか日本酒とか)趣味が良いのと酒場で出てくる酒の肴が美味そう!舞台も前に住んでいた仙台だったので懐かしかったです。全然知らないウイスキーも出てきて、少しはウイスキー知ってるつもりだったのが恥ずかしいです(笑)★3.52025/10/07
rosetta
21
★★☆☆☆デビュー当初に比べたら多少マシになったが、こいつの書く文章は本当に鼻について気持ち悪い。なんだったら吐き気がする。ミステリとしても不出来。特に4作目、抽選で他の誰が当選したかなんて、ましてやその人の家が火事になったなんてわからないはず。バーとバーテンダーを持ち上げすぎてほとんど神格化してしまっているのも片腹痛い。バーが舞台でウイスキーがテーマだからつい読んでしまうが、そうでなければこんなやつの本なんか読みたくない。アードナムルッカン、メーカーズマーク46、宮城峡、アイルオブアランの4本2025/04/02
練りようかん
13
シリーズ第3弾。4編収録。謎の発信者は亡くなっていたりと真実を聞き出すことは難しく、常連客がこぼした言葉をバーのマスターが拾い、良きタイミングで仮説を差し出す運び。サービス提供の時もタイミングの名手ぶりに感心する描写があり、客に同化して読み脳は委ねるリラックス状態に。だが導き出されるのは、ほんわかした落着ではなく黒寄りのグレーを感じるものでその塩梅がいい。特に引き込まれたのは洋酒コレクションから遺書を探す「メーカーズマーク46に中身は入っていたのか」。すだちのウォッカトニックを真夏の陽光にかざしたい!2025/04/19
DK-2084
6
★★★☆☆2025/04/06
Nobuko
6
シリーズの3作目らしい。お酒の蘊蓄はたっぷりだけど謎解きとしては?だな。でもこのバーにはいってみたい2025/03/11




