光文社新書<br> ミル『自由論』の歩き方―哲学古典授業

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ミル『自由論』の歩き方―哲学古典授業

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334105082
  • NDC分類 133.4
  • Cコード C0210

出版社内容情報

哲学古典『自由論』は「自由とは何か」「個人の自由はどこまで許されるか」という永遠のテーマに鋭く切り込んだ、現代人にとっても必読の書。本書は光文社古典新訳文庫を底本とし、京都大学で開講中の倫理学講義をベースに、「他人に危害を加えない限り人は自由に行為できる」という他者危害原則、普通規範、言論の自由の範囲など、今なお議論が活発な論点について親しみやすく説いた「古典の歩き方」である。

内容説明

自由主義の古典『自由論』は、百五十年以上も前に出版された本でありながら、現代人に有用な生きるヒントが詰まっている。言論の自由や行動の自由などの「個人の自由」が、個人のみならず社会全体にとって大切な理由。“普通”をありがたがり変人や愚行を許さない社会への批判。これらの議論は現代社会を予測していたかのようである。本書では京都大学の倫理学入門講義をベースに、とっつきにくい哲学古典をやさしく解説。ミル自身の人間的体験―父からの英才教育の影響による精神的危機や紆余曲折の末に結婚した妻への傾慕―も解説しながら「自由とは何か」を考える。

目次

第一講 J・S・ミルの生涯(一八五九年に出た重要な本;ミルの生涯 ほか)
第二講 多数者の専制と個人の自由『自由論』第一章(『自由論』のテーマ;多数者の専制 ほか)
第三講 言論の自由 『自由論』第二章(言論の自由と「多数者の専制」;抑圧されようとしている意見が真である場合 ほか)
第四講 天才・変人・そして自由 『自由論』第三章(ここまでの復習;「生き方の実験」をする自由 ほか)
第五講 自由はどこまで許されるか 『自由論』第四章・第五章(自由主義の諸原則;パターナリズムと選択的夫婦別姓 ほか)

著者等紹介

児玉聡[コダマサトシ]
1974年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。専門は倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

19
現代では、情報を広く共有することが容易になったが、その反面、それが画一化を促進してしまう。また誰でも自分の意見を発信できるようになったが、それが「普通」の意見を蔓延らせてしまう。このような状況は、まさにミルが危惧したような状況なのかもしれない。本書では、どこまでが危害となるのかの線引きが難しいという問題に触れているが、どこからが「多数者の専制」なのかというのも、気になるところだ。たとえば一人の人が「○○は××の職に相応しくない」と言えば、これは個人の意見だが、一万人が言えば、それだけで圧力となるだろう。2025/02/14

ロビン

16
ミル『自由論』の愛読者として、より深く読む一助になるかと一読してみたが、これはどうやら『自由論』を読んだことがない人に向けて書かれた本、つまり入門書だと気づきがっくり。京都大学文学部での講義に基づいているので、学生の意見がいくつか紹介されているのは面白かったが・・。ミルと妻ハリエットのことにやや紙幅を割いたり、現代の問題(安楽死や同性婚など)に引き付けて読み解いているので、親切だし分かりやすいのだが、自力で『自由論』本文を読める人にはそこまで必要な本ではないと思う。2025/04/19

ソーシャ

10
J.S.ミル『自由論』で議論されている内容を、関連する現代の色々な話題にも言及しながらわかりやすく解説していく新書。京都大学での講義が元になっていて学生のコメントも紹介されています。「古典を読むときには現代的な問題意識を持ち込まずに読むべき」という関口正司先生の考え方とは真逆のスタイルですが、倫理学者が現実の問題についてどうやって考えていくのかを実演してくれているという意味でも読む価値がある本かなと思います。この本で言われている普通規範についてはわたしも色々思うところがありますね…2025/01/05

じゅん。

10
現代での事例と照らし合わせることで、ミルの自由論を解釈したり、あるいは、学生との対話のような箇所も良くて、そんな風にも考えられるんだと膝をうつ。2024/12/20

sk

8
とても読みやすくわかりやすい2025/05/30

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