出版社内容情報
大目付の水野義信が殺害された。公事宿「巴屋」の出入物吟味人・日暮左近は大目付が何故闇討ちされたのか気になり、調べ始める。棒手裏剣を使う忍びの仕業という噂に、懇意の陽炎たち秩父忍びの仕業となることを懸念した左近だったが、なんと棒手裏剣を使う忍びに襲われてしまう。襲い来た忍びは秩父忍びだと白状したが、秩父忍びを騙る者たちの思惑とははたして……。ド迫力の戦闘シーンに、胸に沁みる情愛。感動のシリーズ最終巻!
内容説明
大目付の水野義信が闇討ちされた―。知らせを受けた公事宿『巴屋』の出入物吟味人・日暮左近は見知らぬ忍びに襲われる。返り討ちにした左近に、忍びは「秩父忍び」だといって息絶えた。同じ出身の忍びだが、左近に心当たりはない。一体何が起こっているのか。左近の前に見え隠れする「忍び」の正体とは…。剣戟に手に汗握り、やがて爽快な感動のシリーズ最終巻。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマの脚本家、監督として活躍後、時代小説家としてデビューし、一躍人気作家となる。その巧みなストーリーには定評があり、多くの読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
47
爽やかな秩父忍び日暮左近の最終巻。秩父忍びが、江戸幕府の大目付と目付を暗殺したと、老中に知らせが行く。老中は、伊賀者に誰の依頼で秩父忍びが暗殺を請負ったのかを調べさせる。日暮左近は、秩父に居る陽炎たち秩父忍びを守るために、陽炎たち秩父忍び以外の秩父忍びを探す。暗殺を受けたのは、秩父忍びより別れた秩父刑部たちであった。左近たちと伊賀者、秩父刑部率いる秩父忍びの戦いが始まる。2025/06/19
ekoeko
1
大目付水野義信が闇討ちされ秩父忍びの仕業だと疑われるが左近は秩父刑部にたどり着き、友だった結城左近と切りあった理由が明かされる。なんと最終巻。ラストの(完)の文字でやっと気が付いた。あっけない。2025/02/06