出版社内容情報
八丁堀にあるよろず屋「玄武」は荒物を扱う一方、裏で事件や悩みの解決依頼を引き受けている。「玄武」の高槻左膳、柏木右近、おちかの三人は京から江戸へやって来た朝廷側の間諜「窺見」だ。職務は標的の調査と監視。妖かし「猫また」に罪人を匿う「塾」など、江戸を騒がすさまざまな事件、騒ぎを、剣の達人・左膳、陰陽道の術を使う右近、朝廷の女官出身のおちかが、解決する。人気時代作家による異色の新時代小説シリーズ、渾身の第一弾!
内容説明
「窺見」―それは、朝廷の間諜、密偵のこと。天皇と女院に仕える者たちが密命を帯びて江戸で荒物を扱う「よろず屋」を開くことになった。女院配下の剣の遣い手・高槻左膳、天皇の護衛で陰陽師家の出身・柏木右京、内親王に仕えた女官おちか。よろず屋に持ち込まれる奇異な事件を解決しつつ、三人は江戸での密命を果たすべく動き出す。異色の新シリーズ第一弾!
著者等紹介
篠綾子[シノアヤコ]
第4回健友館文学賞受賞作『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。短編「虚空の花」で第12回九州さが大衆文学賞佳作入選。おもな著書に『青山に在り』(新生第一回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞)、主なシリーズに「更紗屋おりん雛形帖」(第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
12
女院とは江戸中期の皇太后・青綺門院で、宝暦事件に関係する者が江戸へ逃れたため、朝廷側の密偵3人が江戸へ下向。荒物屋を構えて生計を得ると共に情報収集に当たり、その一環で頼みごとを承っての4話。 3人は密偵のため隙がないが、その分を脇役に負わせているのが好配役で、頼みごとの調査に特性を活かしているのもいい。ただ反面、今回本来の任務は片鱗のみで、3人が頼みごとの解決のためばかりに本気を出すというのは如何なものだし、打ち合わせで「素でいこう」と言う割に会話に京言葉が混じらないのも平板にしているように思う。2025/03/23
ごへいもち
11
あまり乗らず挫折。表紙絵も好みでない2025/05/28
ウーちゃん
2
文字は大きく、文章の運びも速やかで、とても読みやすい。設定云々は、置いておくとして⋯。2025/04/28
ゆう
0
8.62025/01/06