出版社内容情報
江戸末期から明治へと移り変わる頃、現在の山梨から静岡の間の物流を担っていたのは舟だった。物を運び、人を運び、それぞれの生活があった。自然に翻弄され、時代に翻弄され、ままならぬ日々を抱えながらもおかれた場所で懸命に生きる人間達がいる。
名も無き人々のありのままの姿を力強く描き出す短編集。
内容説明
山梨から静岡へ、物流を支えた流れ、富士川―。激流に揉まれながらも、時代を生き抜いた人々がいた。天候に振り回され、地形に阻まれ、そして時代に翻弄された。己の技と肉体と知恵を頼りに、自らの足で踏ん張り抜く。人生を川と共に歩む人々の、確かな息吹がここにある。
著者等紹介
高部務[タカベツトム]
1950年、山梨県生まれ。新聞記者、雑誌記者などを経て、フリーのジャーナリストに。新聞や雑誌で執筆を続ける傍ら、ノンフィクション作品を数多く手がける。「海豚」で第25回伊豆文学賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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