光文社新書<br> 漫画のカリスマ―白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎

個数:
電子版価格
¥1,034
  • 電子版あり

光文社新書
漫画のカリスマ―白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年08月22日 20時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334104245
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0270

出版社内容情報

本書で取り上げる4人の漫画家、白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎。いずれも個性的な作品を描き続け、今も熱狂的なファンを持つ。何より後続の漫画家(志望者)を惹きつけ、畏敬され、その遺伝子が次世代のポピュラーな表現を形作ってきた。彼らはどんな方法で時代を掴み取り、本質を抉る表現に到達したのか。その作品はどう社会を動かし、変えたのか。作品と生涯を通し昭和戦後から現在に至る日本の精神史を読み解く。

内容説明

4人の漫画家、白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎。いずれも個性的な作品を描き続け、今も熱狂的なファンを持つ。あらゆる表現ジャンルと同様、最尖鋭の表現は、必ずしも売れる作品とはならず、マニアックなものにとどまるケースも多い。だが時代を経ても色あせない「漫画のカリスマ」ともいうべき表現者たちは、後続の漫画家(志望者)たちを惹きつけ、畏敬され、その遺伝子が次世代のポピュラーな表現を形作っていく。全共闘・全学連世代の青年層に支持され思想的な影響力を持った白土やつげが活躍した漫画雑誌は『ガロ』。一方、トキワ荘グループの一世代後の吾妻や諸星は、雑誌『COM』周辺から世に出、’70~’80年代の若者に支持され、今日のオタク文化の主体を形作った。彼らはどんな方法で時代を掴み取り、本質を抉る表現に到達したのか。その作品はどう社会を動かし、変えたのか。4人の作品と生涯を通し昭和戦後から現在に至る日本の精神史を読み解く。

目次

第1章 白土三平―革命願望と権力の神話(圧倒的な死のリアル―白土三平の出自と原点;忍者と革命意識 ほか)
第2章 つげ義春―実存と彷徨と猥雑と生活(つげ義春のリアリズムの原点―「不幸の貯金箱」;少年時代を投影した作品「やもり」「大場電気鍍金工業所」「少年」 ほか)
第3章 吾妻ひでお―リアルと幻想に境界はあるのか(昭和二四年生まれ、「おたく的心性」の最初の表現者;北海道の野山で育ち、複雑な家族関係 ほか)
第4章 諸星大二郎―夢の侵犯、神話の復讐(社会現実への拒否、神話や伝説への投身;不安の視座、静謐なルサンチマン ほか)
第5章 エンタメでの自己表現の困難と、未来の漫画(カリスマとはどのような存在か、四人はなぜカリスマなのか;カリスマを支えた人々―編集者、評論家、マニア ほか)

著者等紹介

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962年茨城県生まれ。評論家。歯学博士。鶴見大学歯学部卒業。歯科医の傍ら執筆活動を行う。主に明治から戦前までの文芸作品や科学者などの著作を、新たな視点で読み直す論評を一貫して行っている。’96年『偽史冒険世界』(筑摩書房、後にちくま文庫)で第10回大衆文学研究賞受賞。2010年『日本SF精神史』(河出ブックス)で第41回星雲賞、第31回日本SF大賞を受賞。’19年『日本SF精神史“完全版”』(河出書房新社)で第72回日本推理作家協会賞(評論・研究部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

35
2024年刊。四作家の評伝として面白い。白土は人間の暗い業を描く。画家だった父は特高警察の拷問を受けた。むごい搾取から弱者の狡猾まで、視線に甘さが無い。つげ作品の生活苦はリアルだが教訓は無い。「自分の欠けて失われていた破片のような、不穏な懐かしさがある」と著者は言う。男にとって隠れ家、無目的な旅、蒸発願望は同じとも指摘する。吾妻に対する「SFと戯れる喜びを表現し、現実や妄想との新たな付き合い方を生み出した」の評価に共感。二次元を楽園にしたのは吾妻ではないか。著者の愛するつげの頑なさ、吾妻の緩さを私も愛する2024/12/16

ヒデキ

27
著者、初読みでした。 ちょっと、苦手かも?と思ってしまいました。 申し訳ありません2024/10/28

akihiko810/アカウント移行中

22
白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎の4人の漫画家の評論。印象度A-  マニア受け、玄人好みの漫画家4人。漫画の作風としては四者四様なので、ひとまとめでくくるのは難しいが、後者2人(吾妻と諸星)は「男版・花の24年組」(昭和24年生まれ)らしい。前者2人(白土・つげ)のつながりは、「ガロ」ということか。 白土、つげの評論は他に結構あるが、吾妻と諸星の作家論・作品論は珍しい。全部の作品を知ってるわけでもないので、知らない作品でも重要なのがあって面白かった2024/12/14

阿部義彦

18
筑摩選書『SF少女マンガ全史』(レビュー済み)で同時代(一歳違い)の漫画読みとして共感した著者が今度はカリスマ男性漫画家4人を通じて読み解く「日本の精神史」白土三平は、小学時代に買った週刊誌で、子供の惨殺死体の描写が嫌で頁を糊付しました。今でも苦手かも。つげ義春と吾妻ひでおはもう、思い入れが半端ないです。お二人共『私漫画』的側面も強いですが、そこに思想や人生訓を一切入れなかった。そして唯一現役の諸星大二郎さん、諸星あたる君の命名の元だと分かる人居るかしら?吾妻さんは、二次コンSFそして私漫画の三銃士!2024/09/23

Asakura Arata

7
あまり読んだことのない諸星大二郎の作品を読みたくなった。カリスマの生んだ作品を触れた後に、自分が見ている世の中の景色が変わるということだな。2024/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22111860
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品