ぼくたちがギュンターを殺そうとした日

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ぼくたちがギュンターを殺そうとした日

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  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198650704
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8097

出版社内容情報

「なぜ殺してはいけないのか?」10代の少年の重い問いに、ドイツの名手が一つの答えを示した、深く心に残るYA文学。

内容説明

第二次世界大戦終戦直後、混乱期のドイツの農村。十代前半の少年たちは、ある日ふとしたことから、難民の子ギュンターをいじめてしまう。ギュンターはそのことをだれにも訴えないが、大人にばれるのをおそれた仲間のリーダーは、「あいつを殺そう」と言い出す。表立って反対することができない主人公フレディは、隣家の年上の少女に助けを求めるが…?子どもたちのあいだの同調圧力といじめ、大人が果たすべき役割…現代にも通じる問題を、戦争の影の下に描き出す一冊。人間を深く見つめる作者が、危機的状況におちいった少年たちを温かく見つめ、ヨーロッパで感動の渦を巻き起こした、ドイツ発の話題作。10代~

著者等紹介

シュルツ,ヘルマン[シュルツ,ヘルマン] [Schulz,Hermann]
1938年、現在のタンザニアに宣教師の息子として生まれ、ドイツのルール地方で育つ。五十カ国以上を旅し、1967年から2001年までは出版社を率い、アフリカやラテンアメリカ等の文学やノンフィクション、専門書を精力的にドイツに紹介することで知られた。1998年に発表した作家としてのデビュー作『川の上で』(徳間書店)はドイツでヘルマン・ケステン賞を、日本で産経児童出版文化賞JR賞を受賞した

渡辺広佐[ワタナベヒロスケ]
1950年愛媛県生まれ。中央大学大学院修了。ドイツ文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

69
YA。戦後すぐのドイツ農村が舞台。家族とうまくいかず、おじさんの家に住まわせてもらっている少年フレディ。ある日、フレディと仲間たちは、うすのろなギュンターが自分たちに着いてくるのが気に食わず、酷い暴力をふるう。痛めつけられたギュンターは犯人を言おうとしなかったが、大人にバレるのは時間の問題だった。子供たちはギュンターを口封じに殺す計画を立てる。▽ページ数は少ないのに、テーマも時代背景も重い。登場人物も多く、読める子(中学生以上)向け。2020/06/13

とよぽん

59
第二次世界大戦後のドイツにたくさんいた難民の存在を、はっきりとは知らなかった。本書に登場する難民の子供たちの境遇や言動を読むと、戦争は子供から子供時代を奪ってしまう、ということがよくわかる。戦争は、より弱い者をさらに苦しめる。そしてそれを正当化する。作者は自身の体験をこのような物語に再現して、現代の子供たちに愛と正義と平和の尊さを考えてほしいのだろう。邦題はドキッとする、読んでみたくなる、素晴らしいタイトルだと思う。小学校高学年~中学生ぐらいが適している?2020/05/24

ヒラP@ehon.gohon

43
子どもたちが、一人の障がい児をいじめの上に殺害まで犯そうとする、衝撃的な内容の小説です。 著者自身が体験した事実に基づいているというところに震撼としました。 殺伐とした事件が続く現代だから響いてくるのでしょう。 人は何をしでかすかわからない生き物なのです。 おぞましい呪縛から解放されることも、できるのが人間なのでしょう。 息詰まるラストの展開に振り回されました。 何よりも、タイトルが「ぼくたちがギュンターを殺した日」でなくて良かったと思います。 自分ごととして、小説の中に自分を置いて考えたい物語です。2023/03/17

あたびー

37
終戦直後の北ドイツの村で、親戚の家で暮らすフレディ少年。村にはロシアから逃れてきた旧ドイツ領の難民が多く暮らしている。難民の少年らと仲良くなって子供らしい悪事を働く日常。ある日馬鹿にされているギュンターが追い払ってもついてくるのに腹を立て、手酷くいじめてしまう。そのことが村で大事になり、ガキ大将のレオンハルトが関与がバレれば施設へやられてしまうと思ってギュンターを殺し口をふさいでしまおうと言い出す。悪と分かっているのに自分の身を案じて行動できないフレディ。息詰まる展開で最後まで気が抜けない。2020/06/26

リッツ

34
第2次世界大戦後ドイツの田舎に難民がやってきた。少し広がる子供の世界。だが些細なきっかけで仲間達と一人の子に酷いことをしてしまう。その子は彼らの名を告げることはなかったが噂は広まり不安が日々大きくなる。絶対的な大人はいきなり手を上げ脅す。そして好きな人たちに疑われながらも事件に触れられないことの苦しさ、フワフワとした恐怖。子供時代の気持ちや空気も蘇り祈るような気持ちで読み続けた。正しくないと思っても圧力や流れに逆らえないのは子供だけではない。許しは大切だが簡単ではいけない。時代背景と共に胸に迫った。2020/06/06

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