出版社内容情報
広大なモンゴルの大草原。そこに生きる〝悠々自適〟な遊牧民。大自然に囲まれた彼らの暮らしを想像して憧れたことがある人もいるかもしれない。しかし、遊牧暮らしは本当に〝悠々自適〟なのだろうか。150kmにも及ぶ遊牧、マイナス40℃の冬、家畜という懐事情を曝け出した生活--。本書では、そんな遊牧暮らしのリアルを現地でフィールドワークを続けてきた著者が赤裸々に綴る。はたして草原世界で生き抜くための「掟」とは──。
内容説明
地平線の先までずっと続くモンゴルの大草原。そこに生きる“悠々自適”な遊牧民。大自然に囲まれた彼らの暮らしを想像して、一度は憧れたことがある人もいるだろう。しかし、彼らの暮らしは本当に“悠々自適”なものなのだろうか。一度で150kmにも及ぶ遊牧、マイナス40℃を下回る極寒の冬、家畜という懐事情をご近所に曝け出した生活―。本書では、そんな遊牧暮らしのリアルを、長年、彼の地でフィールドワークを続けてきた著者が赤裸々に綴る。ときに草原を馬で駆け、ときに大自然に牙を剥かれ、ときに遊牧民たちにどつかれる日々の中で気づいた、草原世界で生き抜くための「掟」とは―?
目次
第1章 遊牧民に出会う(「荒くれ者のモンゴル人」は本当か?;自分勝手なモンゴル遊牧民の苦難;遊牧民の心模様;そして草原世界への船出(馬出?))
第2章 草原世界を生き抜く知恵(遊牧民のふるまいと流儀;遊動と遊牧民の深い関係;遊牧暮らしのイロハ;アルタイ山脈最奥地での試練;厳冬期に知る草原暮らしの真髄)
第3章 遊牧民にとっての家畜(遊牧民と家畜の持ちつ持たれつ;世話の焼ける家畜の管理;肉ばかりの食事風景;乳まみれの暮らし)
第4章 野生動物とヒトの理(イヌとオオカミの傍らで生きる;「死」を運ぶネコとユキヒョウの昔語り;豊富なモンゴルの馬色を探し求めて;野生の知らせを感じ取る)
第5章 ゴビ沙漠の暮らしを追う(沙漠の暮らしを求めて;ゴビのラクダ遊牧民を訪ねる)
著者等紹介
相馬拓也[ソウマタクヤ]
1977年、東京都生まれ。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士課程修了、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。カッセル大学エコロジー農学部博士課程修了。博士(農学)。カッセル大学エコロジー農学部客員研究員、早稲田大学高等研究所助教、筑波大学人文社会系助教などを経て、京都大学白眉センター特定准教授。専門は人文地理学、生態人類学など。過酷な世界で“いきもの”として生存してきた人類と動物の適応戦略を、中央ユーラシアを舞台に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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