住宅の社会性を考える―住宅観と地域社会の形成

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住宅の社会性を考える―住宅観と地域社会の形成

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  • サイズ 46判/ページ数 210p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784771039773
  • NDC分類 365.31
  • Cコード C1036

出版社内容情報

なぜ住宅は「社会的」なものなのか

住宅観・住宅構想の変遷と、民間零細借家、社宅、市営住宅、橋下の住宅、そして、ホームレス向け簡易宿舎での住民の日常生活や抵抗・反対運動の事例から考える。

地域社会の形成にとって重要だったのは住民や関係者の「積極的」な関与だけではない。戦後日本の「橋下」住宅を訪問する警察官、学校の先生、民間零細借家における家主、ドイツの市営住宅に住む身体的、精神的障がいを持つ高齢の女性住民の「消極的」な関与もまた、地域社会の形成に欠かせぬ要素となった。


【目次】

は じ め に

第Ⅰ部 「住宅の社会性」を重視する社会とそうでない社会

第1章 近世~現代日本の住宅保障史  木下光生
  第1節 住まいの保障に冷たい現代日本社会
  第2節 「普通の家」と近世の住宅保障
  第3節 「自助・市場・小屋」の伝統を受け継ぐ近現代の住宅保障

第2章 比較理論からみた「日本型」住宅政策  平山洋介
  第1節 福祉国家の「ふらつく柱」
  第2節 福祉レジームと住宅
  第3節 デュアリズムとその「修正」
  第4節 イースト/ウエスト
  第5節 広域化する新自由主義
  第6節 分岐と収束

第3章 貧困救済の担い手と住宅問題  飯田直樹
    ──一九一〇~二〇年代の大阪府方面委員の活動──
  第1節 大阪府方面委員制度とは
  第2節 方面委員手帳に記された田中半治郎の活動
  第3節 部落事務員小寺正吉による「住宅改善」  
  第4節 方面委員の役割──救済機関の調査・講究
 

第4章 第二次大戦後の難民の統合から今日のソーシャル・ワーカー雇用まで  マンフレッド・クラウゼ(永山のどか 訳)
    ──ドイツ・ゾーリンゲン貯蓄建設組合の活動── [講演会記録]
  第1節 住宅供給組織と難民の統合  
  第2節 高齢社会における住宅供給組織の役割

第5章 一九世紀アーヘンの住宅建設運動とキリスト教理念  平松英人
  第1節 一九世紀前半のドイツ都市
  第2節 一九世紀前半の都市アーヘン
  第3節 「社会問題」とキリスト教理念
  第4節 カリタスと市民的連帯

第Ⅱ部 地域社会形成における住宅の役割の強さ・弱さ

第6章 都市の公共住宅計画の総合性と地域社会概念  黒石いずみ
    ──関東大震災後から第二次大戦後まで──
  第1節 一元化テーゼと都市計画・住宅計画の歴史的分離
  第2節 同潤会と中村寛
  第3節 伊部貞吉の土地区画整理論
  第4節 営団と西山夘三の計画論と地域の位置づけ
  第5節 戦 後から一九六〇年代にかけての住宅政策と日本住宅公団の展開
  第6節 一元化テーゼをめぐる計画思想の歴史が意味するもの

第7章 三井三池炭鉱における社宅と主婦会  チェルシー・センディ・シーダー
    ──労働と暮らしと地域のコミュニティ──
  第1節 労働の暮らし、暮らしの労働
  第2節 男性鉱山労働力の形成と社宅の誕生
  第3節 戦後労働のジェンダー構造と主婦会の誕生
  第4節 社宅と主婦ぐるみ闘争としての一九六〇年三池争議
  第5節 三井三池CO裁判をケア・ワークの承認要求として
  第6節 労働と暮らしと地域の遺産としての三池社宅

内容説明

住宅観・住宅構想の変遷と、民間零細借家、社宅、市営住宅、橋下の住宅、そして、ホームレス向け簡易宿舎での住民の日常生活や抵抗・反対運動の事例から考える。

目次

第1部 「住宅の社会性」を重視する社会とそうでない社会(近世~現代日本の住宅保障史;比較理論からみた「日本型」住宅政策;貧困救済の担い手と住宅問題―一九一〇~二〇年代の大阪府方面委員の活動;第二次大戦後の難民の統合から今日のソーシャル・ワーカー雇用まで―ドイツ・ゾーリンゲン貯蓄建設組合の活動―[講演会記録];一九世紀アーヘンの住宅建設運動とキリスト教理念)
第2部 地域社会形成における住宅の役割の強さ・弱さ(都市の公共住宅計画の総合性と地域社会概念―関東大震災後から第二次大戦後まで;三井三池炭鉱における社宅と主婦会―労働と暮らしと地域のコミュニティ;第二次大戦後の民間賃貸住宅の零細家主と借家関係の変容;「不法居住」地での地域社会形成―戦後京都における橋下住民;ホームレス状態にある人々への居住支援と地域社会形成;市営住宅団地と地域社会の形成―二〇世紀後半西ドイツ・シュツットガルト市の場合)

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