光文社新書<br> 人生は心の持ち方で変えられる?―“自己啓発文化”の深層を解く

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光文社新書
人生は心の持ち方で変えられる?―“自己啓発文化”の深層を解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334104221
  • NDC分類 159
  • Cコード C0236

出版社内容情報

頑張らず、上を目指さず、モノも求めない。そんな、自足による主観的幸福を追求する「引き算型」自己啓発が流行している。本書では、努力と成長の積み重ねを旨とする「意識高い系」と同じく長い歴史をもつ「意識低い系」の潮流をその核心とともに分析。時代状況と時代精神に照らしてブームの謎を解くほか、資本主義社会とは切っても切れない自己啓発それ自体の歴史も紐解く。日本人は自己啓発によって何を変えようとしてきたか?

内容説明

頑張らず、上を目指さず、モノも求めない―。近年、能力と地位の向上を目指す従来型の自己啓発に逆行するような、そんな「意識低い系」の啓発書で数々のベストセラーが生まれている。とはいえそれは、一時的な、単なる逆張りから生まれた潮流ではない。自足によって主観的幸福を追求する「引き算型」は、社会的成功を目指す「足し算型」と同じく長い歴史をもった、自己啓発の本義に適った志向でもある。本書は、「コスパのよい人生」や「ミニマリズム」、あるいはスピリチュアル・ブームの骨子である「気づきの論理」など、引き算型自己啓発の潮流をその核心とともに分析するほか、資本主義社会で要請され続ける自己啓発それ自体の歴史を紐解く。「より良い人生を切り拓こうとする思想」に、日本人は何を求めてきたのか。

目次

1 引き算型自己啓発―現在(なぜひろゆきブームなのか;お部屋から革命を起こす)
2 足し算型自己啓発―過去(それはアメリカ建国の父から始まった;中村天風から松下幸之助へ;通俗道徳という「見えない宗教」)
3 終わりなき自己啓発―未来(『自助論』―一五〇年の誤読;終わりなき「自分磨き」へようこそ;幸福度競争社会)

著者等紹介

真鍋厚[マナベアツシ]
1979年奈良県生まれ。大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程修了。評論家、著述家。出版社に勤務する傍ら評論活動を行っている。専門はコミュニティ、自己啓発、宗教、孤独・孤立、陰謀論、テロリズム、ネットリテラシー、映画批評など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

51
自己啓発本の考察本として手に取る。近年のひろゆきの「引き算型自己啓発」、意識低い系の自己啓発の流行と、旧来の社会的な成功を目指す旧来の自己啓発本の流れと今後を論じる。ミニマリスト、断捨離、こんまりメソッドや、米国のキリスト教の亜種、ニューソートの日本での系譜や、それらの受容の土台など。自己啓発本が売れるのは米国か日本ぐらいと聞いていたがそういうことかと。神なき時代の信仰かあ。健康、運動、マインドフルネスなども。これは良書。久しぶりに読みがいのある新書だった。 2025/01/26

きゃれら

15
改めて今更気づいたのだが、自分は自己啓発好きである。本書はスマイルズ「自助論」やフランクリンの話からはじまり、ごく最近のこんまり、ひろゆきまで、自己を変えてよりよく生きようとする方法の歴史的流れを紹介していく。表面をなぞるだけでなく、歴史的時間を超えた共通点なども指摘し、タイトル通り深層に迫っている。背景には現代社会の生きづらさがあるのだが、それが三宅香帆氏のベストセラー「なぜ働いていると…」と同じく、映画「花束みたいな恋をした」の主人公カップルのことを話題にしてたのが面白かった。2024/09/27

まゆまゆ

11
これまでの自己啓発本はスキルアップと階層上昇を目指して自分に足りない何かを「足す」考え方だったが、最近では人生から余計なものを「引く」考えを紹介する意識低い系自己啓発が多いとして、その社会変化について考察していく内容。そもそも自分自身を変えたいと考える前提にあるのは、一人で解決しなければならないという思い込みである。そこに気づくことができれば、自分に必要なスキルが見えてくる。2025/02/18

ありんこ

5
年末にかけて、寒かったことと、仕事が忙しかったことが重なり、めまいがあったりフラフラしたりしてしまいました。とにかく目の前の作業に集中しようと頑張ったけれど、やはり体調が良くないとできないこともあります。心の持ち方も大切だけれど、仕事への向き合い方や周りの人とのかかわり方に問題があるのかもしれません。性格的に背負い込みやすく、発散する場所がないところも良くないですね。それをどう楽しく、幸せと思うことに転換できるかどうか、今年も日々悩み続ける予定です。、2025/01/13

袖崎いたる

4
これはおもしろい! SmartNewsでみつけた記事で著者の名前を知り、この本にたどり着いた。その記事には現代日本のひろゆきブームからお隣は中国での働かない宣言する若者など、意識高い系ならぬ意識低い系の台頭のことが書かれていた。んでこの本。自己啓発カルチャーをアメリカ建国に遡りつつニューソートを発見。その影響が日本にも及んでいるのを見ていき、今や自己啓発は自己責任で、それを回避することはリスクを負うことと同義となる。脳や魂さえ、コントロールの対象となっている現代を幸福度競争社会として指さす。なんたる痛快!2025/01/08

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