朝と夕

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朝と夕

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  • サイズ 46判/ページ数 152p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336076441
  • NDC分類 949.63
  • Cコード C0097

出版社内容情報

演劇、詩でも文学の新境地を切り拓いて注目され「言葉で表すことのできないものに声を与えた」としてノーベル文学賞を受賞した、ヨン・フォッセの珠玉の小品。

〈第一部 誕生〉ノルウェー、フィヨルドの辺の家。息子の誕生を待つオーライ。生まれた子はオーライの父親と同じヨハネスと名付けられ、やがて漁師となる。

〈第二部 死〉コーヒーを沸かしパンに山羊のチーズをのせる……老いたヨハネスの、すべてが同じでまったく異なる一日がはじまる……フィヨルドの風景に誕生の日と死の一日を描き出した、神秘的で神話的な幻想譚。夢のような味わいの傑作!!


【著者紹介】
ヨン・フォッセ

1959年、ノルウェー西海岸のハウゲスン生まれ。フィヨルド地域のストランデバームで育つ。ベルゲン大学で哲学を学んだ後、1983年、タリアイ・ヴェーソスの影響を受けた小説『赤、黒』を発表。1994年に最初の戯曲『だれか、来る』を発表。フォッセの戯曲は世界50か国以上で上演され高い評価を受けている。作品に『メランコリア』(1995年)『トリロギーエン』(2014年)『セプトロギーエン』(2022年)など。2010年国際イプセン賞を受賞。2014年欧州文学賞、2015年北欧理事会文学賞。2023年「言葉で表せないものに声を与える革新的な戯曲と散文」によりノーベル文学賞受賞。邦訳に『朝と夕』(本書)のほか、『だれか、来る』(白水社)、『三部作/トリロギーエン』(早川書房)。


【訳者紹介】
伊達朱実

ノルウェー王国大使館で広報担当官を務めた後、翻訳者として活動。ヨン・フォッセ『朝と夕(Morgon og kveld)』はノルウェーの少数言語であるニーノシュクから翻訳。

内容説明

第1部、誕生。ノルウェー、フィヨルドの辺の家。息子の誕生を待つオーライ。生まれた子はオーライの父親と同じヨハネスと名付けられ、やがて漁師となる。第2部、死。コーヒーを沸かしパンに山羊のチーズをのせる…老いたヨハネスの、すべてが同じでまったく異なる一日がはじまる…フィヨルドの風景に誕生の日と死の一日を描き出した神秘的で神話的な幻想譚。

著者等紹介

フォッセ,ヨン[フォッセ,ヨン] [Fosse,Jon]
1959年、ノルウェー西海岸のハウゲスン生まれ。フィヨルド地域のストランデバルムで育つ。ベルゲン大学で社会学、哲学、文学を学んだ後、1983年、タリアイ・ヴェーソスの影響を受けた小説『Raudt,svart(赤、黒)』を発表。1994年に最初の戯曲『だれか、来る』を発表、以来、現在までにフォッセの戯曲は世界50か国以上で上演され、高い評価を受けている。世界で最も多くの作品を生み出した劇作家の一人でもある。2010年国際イプセン賞。2014年欧州文学賞、2015年北欧理事会文学賞。2023年、「言葉で表せないものに声を与える革新的な戯曲と散文」によりノーベル文学賞を受賞

伊達朱実[ダテアケミ]
ノルウェー王国大使館で長く広報官を務めた後、翻訳者として活動。大使館では芸術文化分野のプロジェクトを多く手がけ、文学セミナーや翻訳ワークショップを開催した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

74
2023年にノーベル賞を受賞したヨン・フォッセさんの作品。第1部はヨハネス誕生でこれが朝、第2部はヨハネスの死でこれが夕なのだろう。素朴な一漁師の誕生と死だが、死が「帰天」と言うにふさわしい宗教性を湛え味わいがあった。訳者あとがきによればフォッセさんは子どものころ神秘的臨死体験をしたことがあり、また現在の信仰はカトリックとのことだが、あくがれいでた魂が通いなれた道や港を漂い、迎えに来た友と共に空へ還っていく描写は(復活を強調しないゆえに)日本人の死生観に近いものも感じた。最後の数行がとても美しい。 2024/11/14

まこみや

63
物語のキモは人物の変化にある。例えば物語文では〈人物が〜になる(〜する)〉物語という捉え方をする。それは、ある人物がある出来事によって以前と以後でどう変わったかに着目することに他ならない。つまり物語とはプロセスである、という考え方だ。ところがこの『朝と夕』はそうした物語観を敢然と捨て去る。人物の人生を誕生と死、すなわち始めと終りのわずか二日で描く。誕生においては意識も記憶もないわけだから、端的に言えばただ到着点だけを描くに等しい。死の時点からその人生を読者に想像させ、生きることの意味を問いかけるのである。2024/11/27

蘭奢待

38
ノルウェーの作家。2023年ノーベル文学賞受賞。ノルウェーフィヨルドの小さな漁村。漁師の父親のもとで生まれた待望の男の子、ヨハネス。第二部はそのヨハネスの晩年。老人となり、漁師も引退し、妻を亡くしたヨハネス。ある朝いつものように起き、一日の生活が始まるが自分の体も街の様子もいつもと何かが違う。 夢の中のように脈絡なく場面や時代が飛躍し、意識は混沌とする。 ラストシーンは、先日読んだ量子論によるゼロ・ポイント・フィールド仮説を思い起こさせられた。2024/10/08

やまはるか

31
 誕生の場面から老いの場面に転換し「もう若くはないのだから、若さはとっくに過ぎ去ったのだから、とヨハネスは思った」と3人称語りであるが存在者だけが語られている訳ではない。「目に見えるものすべてが違って見える。今は漁具小屋が、またも重く、と同時に不思議なくらい軽く見える」度々存在者でないことが匂わされる。繰り返しの多用、句点のない文章で、「言葉で表わせないものに声を与えた」と帯に。テーマは老いと死、恐ろしいほど死を正面に捉えている 。2025/03/01

ykshzk(虎猫図案房)

23
誕生の日と死の日が、人生を1日とした朝と夕として描かれる。装丁も魅力的、本としても読みやすかったのだけれど、死の日の描かれ方が個人的にはどうもしっくり来なかった。臨死体験をしたことがあるという著者が書く死なのだから説得力があるはずなんだけど、リアル感とフィクション感の加減が、どうも自分の好みの具合に合わず、ノーベル賞作家作品を楽しめない自分の不甲斐なさも湧いて来て、モヤモヤと読み終わる。ただ、幸せな最期だったことは確か。2024/11/10

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