出版社内容情報
多くの動物にあって、ヒトにはないしっぽ。遠い祖先はしっぽが生えていたというが、いつの時点でヒトはしっぽを失ったのだろうか。はたまた長い歴史の中で、人は八岐大蛇や九尾狐など多くのしっぽを描いてきたが、そのしっぽの向こうに何を見ていたのだろうか。しっぽを知れば、ひとが分かる--。 文理の壁を越えて研究を続けるしっぽ博士が魅惑のしっぽワールドにご案内!
内容説明
多くの動物にあって、ヒトにはないしっぽ。遠い遠い祖先にはしっぽが生えていたが、およそ1800万年前の化石ではすでにしっぽを失っていた。ヒトはしっぽをどのようにして失ったのだろうか。はたまた、人は長い歴史の中で、たくさんのしっぽを描いてきた。八岐大蛇、九尾狐、あるいはしっぽの生えた人々。『日本書紀』にもしっぽの生えた人が登場し、現代ではケモ耳キャラの重要なモチーフだ。そんなしっぽは人にとってどんな象徴なのだろうか。しっぽが分かれば、ひとが分かる―。文理の壁を越えて研究を続けるしっぽ博士が魅惑のしっぽワールドにご案内!
目次
第1章 「ひと」を知るためのしっぽ学(専門はしっぽ;命名:しっぽ学 ほか)
第2章 しっぽと生物学―しっぽがしっぽたりうる所以(しっぽって何?;脊椎動物のしっぽ ほか)
第3章 しっぽと人類学―「ヒト」へと至る進化の道のり(しっぽがないのは誰だ!;ヒト上科の体の特徴 ほか)
第4章 しっぽと発生生物学―ヒトはしっぽを2度失う(形態学の限界;ヒトはしっぽを2度失くす?! ほか)
第5章 しっぽと人文学―しっぽから読む「人」への道のり(しっぽにまつわるエトセトラ;あなたはどんな「ひと」? ほか)
著者等紹介
東島沙弥佳[トウジマサヤカ]
1986年、大阪府生まれ。奈良女子大学文学部国際社会文化学科卒業。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程修了。博士(理学)。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻研究員、大阪市立大学大学院医学研究科助教を経て、京都大学白眉センター特定助教。専門はしっぽ。ヒトがしっぽをどのように失くしたのか、人はしっぽに何を見てきたのかなど、文理や分野の壁を越えてしっぽからひとを知るための研究・しっぽ学をすすめている。本書が初の単著(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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