光文社新書<br> なぜ地方女子は東大を目指さないのか

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光文社新書
なぜ地方女子は東大を目指さないのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334103996
  • NDC分類 376.8
  • Cコード C0237

出版社内容情報

首都圏以外に暮らす女子高生は偏差値の高い大学への進学にメリットを感じにくい傾向にある。東大の学生団体がそのような調査結果を23年5月に公表し、大きな話題を呼んだ。調査からわかったことは、地方で暮らす女子生徒は自己評価が低く、保護者も難関大に進むことを期待せず、周囲にもロールモデルが少ないことだった。日本社会に根付くジェンダー格差に影響する「地方」×「女性」の二重構造を変えるための提言の書。

内容説明

首都圏以外に暮らす女子高校生は偏差値の高い大学への進学にメリットを感じにくい傾向にある。東京大学の学生団体がそのような調査結果を二〇二三年五月に発表し、大きな話題を呼んだ。調査で判明したのは、地方で暮らす女子高校生は資格取得を重視する傾向があり、自己評価が低く、浪人を避ける安全志向が強いことだった。さらに、保護者も男子高校生と比較して難関大学に進むことや首都圏へ行くことを望まず、周囲にも参考になるロールモデルが少ない。地方の女子高校生の前にそびえ立つ壁がどれだけ高いものなのか。どうすればこの現実を変えられるのか。丁寧な調査・分析と豊富なインタビューを基にした提言の書。

目次

第1章 課題の背景
第2章 なぜ地方女子は難関大学を志望しないのか
第3章 原因の探究(1)資格重視傾向
第4章 原因の探究(2)低い自己評価
第5章 原因の探究(3)安全志向
第6章 保護者からの期待のジェンダーギャップ
第7章 「女子は地元」に縛られて
第8章 解決への道のり

著者等紹介

江森百花[エモリモモカ]
2000年生まれ、静岡県出身。静岡県立静岡高校卒業後、1年の浪人生活の末、東京大学に進学。文学部人文学科社会心理学専修課程在籍。在学中、シンガポール国立大学に1年間留学。2024年、Forbes JAPAN「世界を救う希望」100人に選出

川崎莉音[カワサキリオン]
2001年生まれ、兵庫県出身。小林聖心女子学院高校から東京大学法学部に進学。法と社会と人権ゼミ第30代学生代表幹事として様々な社会課題の現場を学ぶ。2024年、Forbes JAPAN「世界を救う希望」100人に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

81
(2024-149)東大の女子率は20%と少なく特に地方女子の割合が低い。学力試験という「公平」な試験を受けているのに何故なのか?全国の進学校での調査結果をまとめた物。恐らくこうだろうと思う事がデータできちんと示された感じ。親もそうだけど、浪人はしたくないからチャレンジしない。有利な資格を取得したいし、両親は地元にいて欲しいから優秀な女子高生は地元国立大医学部への進学率が高いという図式が成り立つ。東大・京大だけが大学ではないし、頭いいから医学部って言うのも変。もっと選択肢を広げても良いと思う。★★★★2024/10/10

たまきら

43
両親の帰国後もアメリカに残り、大学を卒業することができた自分だが、二人には相当心配かけたと思う。けれども帰国後はインドにふらりと行っても「こういう子だから」と受け止めてくれていたように思う。この初々しい本を読みながら善意の壁や偏見と悪意の壁まで、様々な障壁を乗り越えなければいけない私たちの日々を思いました。卒業後は就職。結婚、妊娠、第二子…壁は続いていくのです、新たな価値観を見出せない限り。変わらない(又は悪化している)日本のジェンダー格差…男子学生の理解も欲しいなあ。2024/11/21

よっち

32
首都圏以外に暮らす女子高生が偏差値の高い大学への進学にメリットを感じにくい傾向にあるのはなぜか。丁寧な調査・分析と豊富なインタビューを基に検証する1冊。難関大学の女子比率は高くても3割で、医学部重視という傾向と理系学部は女子が少なすぎるという現状。男子に比べ女子が、首都圏に比べ地方で資格取得が重視されるのはなぜか。ロールモデル不足や合格可能性の高さを重視して浪人を回避する傾向、保護者の期待など、様々な角度から検証していて、少しずつでもいろいろな意識を変えていくことが必要なのだなと改めて実感した1冊でした。2024/09/26

kan

25
地方女子の進学選択肢の狭さ、安定志向、上京の壁、難関大学を回避する傾向など、実感としてもっていたものを可視化した有意義な調査・研究で素晴らしい。さらに、身近なロールモデルを示す継続的な活動を行っているとのことで頭が下がる。地方に生まれ育っただけで大学進学において見えない壁が生じているのに加え、女子であることによる選択肢の制限は文化的・慣習的なもので個人の努力では解決できず気付きもしない。それを明確にした上で女子枠のみならず女子も入居できる県人寮や住居補助金など、工夫の余地があることを指摘する意義深い一冊。2024/09/21

itchie

11
定量的なデータ分析に、定性的なインタビューも交えていて非常に読みやすく、説得力があった。何より「1人でも多くの人にこの問題を考えてほしい」という(そして「生半可な反論は許さないぞ」という)著者2人の熱が伝わる文章だった。地方女子は医学部志望が多いという話は由々しきこと。医師はもちろん素晴らしい職業だけど、社会全体を変えられる仕事ではない。自分も著者の江森さんと同じ静岡出身でさほど東京から遠くないが、高校生のころ企業で働くイメージはまともに持てていなかった。単なる情報格差ではない意識の差が間違いなくある。2024/09/28

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