都市平安京

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  • サイズ A5判/ページ数 370p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876986187
  • NDC分類 210.36
  • Cコード C3021

内容説明

女童・被官人・孤児・病者・盗人…。京には実際、「誰が住み」「どう生きた」のか。生の姿と社会を描く新しい平安京像。

目次

第1部 平安京の枠組み(平安京の“空間”)
第2部 平安京の“住人”(平安京の“家”と住人;平安京の病者と孤児 ほか)
第3部 平安京の“秩序”(京中“群盗”の歴史構造;平安京の火事と“都市”住人)
第4部 平安京の“内”と“外”(平安京の“門前”と飛礫;平安京と農村の交流)

著者等紹介

西山良平[ニシヤマリョウヘイ]
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。日本の奈良・平安時代の政治史・文化史専攻。1951年、大阪府で生まれる。1979年、京都大学大学院文学研究科博士課程(国史学専攻)単位修得退学。京都大学文学部助手・京都市立芸術大学美術学部専任講師などを経て、現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

1
「都市」とは何かということを網野都市論で言う「都市的な場」の解明から考えてみようと思ったが、「都市」の定義の拡張を追うよりも、本質的に都市的であることの意味や性格を「平安京」の中に見つけることの方が正攻法のような気がして読んでみた。その点、戸田芳実、北村優季両先生を意識して10世紀後半から11世紀前半を対象に平安京の社会構造を考察する本書は「都市」を具体的かつ質的に検討する上で参考になった。その中で、保立道久先生の言う寛平の国制改革の都市論的意味や、城外禁制、穢の都市論的意味が気になったので調べてみたい。2012/01/05

ひろただでござる

0
その当時そこで暮らしている人々の感覚が朧げながら想像できるようになってくると『平安時代』なんておこがましくて言えなくなってくる切実さが溢れている。源氏物語を理解するために色々漁ってますが、ここらで初めて疑問が出てきた。そんなに簡単に処理ができてしまうのか?誰にも悟られずに?の場面をこの本と照らしあわせてはっきり知りたい。いかに架空のスーパースターでも夜の街を惟光と二人だけで出かけるのは色々危なかったのではないでしょうか?2015/08/31

井汲

0
イエなどの空間から10・11世紀頃の平安京の都市としての性格を分析する。以下自分用メモ:イエの主人が認めた場合のみ家族以外の他者がそこで死ぬなどの穢れを持ち込める(第二章)、路傍の病者や孤児はまだ個別的な存在であり、中世の非人のような特権を持つ集団的身分を形成していなかった(第三章)、イエの支配力は門前まで噴出するため、貴人の門前を通行することは無礼であり避けなければならない、ともすれば石を投げられる(第八章)。花山院vs隆家の有名なエピソードも支配力の噴出という視点で見ると新しい発見があった。2021/12/05

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