出版社内容情報
小樽にある高級料亭旅館〈銀の鰊亭〉の火事にまつわる騒動から一年。その事件を機に、警察を辞め、私立探偵となった磯貝公太。最初の事件は、かつての同僚が持ってきた、階下にあるギャラリー店長の夫でラノベ作家の失踪案件だった……。北海道が舞台のほろ苦ミステリー!
内容説明
小樽にある高級料亭旅館“銀の鰊亭”の火事にまつわる騒動から一年。その事件を機に、警察を辞め、私立探偵となった磯貝公太。最初の事件は、かつての同僚刑事が持ってきた、探偵事務所と同じビルにあるギャラリー店長の夫で、人気ラノベ作家の失踪案件だった。その失踪案件がまたも“銀の鰊亭”にも繋がって…。北海道が舞台のほろ苦ミステリーシリーズ第二弾!
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
北海道生まれ。広告制作会社を経て、執筆活動に入る。2002年「空を見上げる古い歌を口ずさむpulp‐town fiction」で第29回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
31
シリーズ第二弾。前作、銀の鰊亭の事件で警察を辞めた磯貝公太が私立探偵になって登場。初依頼はかつての同僚が持ってきた失踪案件を調査するというもの。光と文の協力で解決するが…。きっとこの先もシリーズは続くのだろう。楽しみだ。2024/07/31
Karl Heintz Schneider
25
銀の鰊亭の事件がきっかけで刑事を辞め探偵事務所を開いた磯貝公太。最初の依頼は失踪人の捜索、依頼人はその妻。親戚や友人には失踪したことを知られたくないという。聞き込みができないというのは探偵にとって致命的なこと。それって無理ゲーや~ん!って思ったけど、ほんのわずかなとっかかりから事件を紐解いてゆく手腕にはいつもながらほれぼれさせられる。磯貝公太が捜査の時に大事にしていることは聞き込みをかけた相手に不利益を生じさせないこと。その優しさが時にまどろっこしく感じるがそれこそが小路さんの描く魅力的な人物なのだろう。2024/09/03
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
17
シリーズ物だと知らずに読んでしまいました(^^;) が、前作を知らずとも面白く読めました。途中少し「ん…⁈」と思わないでもない箇所がありましたが、全体的には魅力的な登場人物たちと共にストーリーに没頭できました。シリーズ続くのかしら?前作をまず読んで、次作を待とうかな。2024/10/14
ミキティ
13
前作「銀の鰊亭」の火事に関わった磯貝が、警察を辞め探偵となる。最初の依頼は、元同僚を介して、ギャラリーの店長からの夫の失踪。鰊亭の光は、同じ大学のひかると出会い、光の叔母の文とともに、失踪事件に絡んでいく。少し出来すぎな気もするが、次から次へと事がつながり進展していくのがおもしろくて、後半は一気読み。シリーズ化するのかな?次はどんな事件が待っているのでしょうか。2025/04/17
かんがるー
8
「〈銀の鰊亭〉からのご挨拶」に続く第二弾。 小路さん独特の言い回しや文脈でミステリーだけどいつも柔らかい雰囲気で今作も小路幸也ワールド全開でした。 それにしても文さん素敵だし凄いなぁー。 続きが単行本で刊行されているのでそちらも楽しみです!2024/06/26
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