光文社新書<br> 組織不正はいつも正しい―ソーシャル・アバランチを防ぐには

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光文社新書
組織不正はいつも正しい―ソーシャル・アバランチを防ぐには

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334103224
  • NDC分類 335.15
  • Cコード C0230

出版社内容情報

組織不正は、いつでも、どこでも、どの組織でも、誰にでも起こりうる。なぜなら、組織不正とは、その組織においていつも「正しい」という判断において行われるものだからだ。組織不正を行わない方が得策と言えるにもかかわらず、組織不正に手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜか。燃費不正、不正会計、品質不正、軍事転用不正の例を中心に、気鋭の経営学者が組織をめぐる「正しさ」に着目し、最新の研究成果を踏まえて考察。

内容説明

組織不正は、いつでも、どこでも、どの組織でも、誰にでも起こりうる。なぜなら、組織不正とは、その組織ではいつも「正しい」という判断において行われるものだからだ―。組織不正がひとたび発覚すれば、企業の株価や評判は下がり、時には多くの罰金を払う必要も生じる。最悪の場合、企業は倒産してしまう場合もある。このように、組織不正を行わない方が得策と言えるにもかかわらず、組織不正に手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜか。燃費不正、不正会計、品質不正、軍事転用不正の例を中心に、組織をめぐる「正しさ」に着目し、最新の研究成果を踏まえて考察。

目次

第1章 組織不正の危うさと正しさ
第2章 危うさの中の正しさ―燃費不正
第3章 正しさの中の危うさ―不正会計
第4章 正しさがせめぎ合うこと―品質不正
第5章 正しさをつらぬくこと―軍事転用不正
第6章 閉じられた組織の中の開かれた正しさ

著者等紹介

中原翔[ナカハラショウ]
1987年、鳥取県生まれ。立命館大学経営学部准教授。2016年、神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。同年より大阪産業大学経営学部専任講師を経て、’19年より同学部准教授。’22年から’23年まで学長補佐を担当。受賞歴には日本情報経営学会学会賞(論文奨励賞(涌田宏昭賞))などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Book & Travel

29
不正は動機・機会・正当化の3つが揃うと起こりやすいというが、組織不正はそうとも限らない。悪意によるものだけでなく、正しいと思ったことをした結果、不正が生まれてしまうことがある、そういった視点で、燃費不正、不正会計、品質不正など様々な実例が取り上げられている。経営学者である著者の分析は興味深いが、著者のいう「正しさ」の切り口がやや腑に落ちない印象。一方で様々な不正の内容が分かりやすく纏められている点は勉強になった。それにしても外為法違反冤罪事件での捜査のやり方は酷いものだと改めて思った。2024/07/31

よっち

26
組織不正はいつでもどこでも、どの組織でも誰にでも起こりうる。組織を巡る正しさに着目して、最新の研究成果を踏まえて考察する1冊。不正を行わない方が得策と言えるにもかかわらず、手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜか。組織不正の危うさと正しさを、自動車メーカーの燃費不正や大手企業の不正会計、製薬会社の品質不正、軍事転用不正の冤罪摘発を巡る迷走などを事例に解説していて、不正が起きてしまう原因が個々人の意識よりも構造的な要因であることが多く、認識のズレをどう埋めるのかについて個人の問題としない意識も重要ですね。2024/06/06

山ろく

18
不正企業を擁護するものでも、「俺だけが悪いんじゃない」と誰もが言うよね、という話でもない。そもそもバレた時のことを考えたらできるはずなのに、それでも組織不正が起きるのはそれが「正しい」ことだから。自動車の燃費不正をはじめ4つの事例を取り上げ、そこで何が起きたのかを論じていく。「組織にいる多くの人々が、何かしら「正しい」と考えている状態があって、それを疑うことなく長い間続けてしまったというのが組織不正の本質ではないか」。根拠を問われない単一的=固定的「正しさ」が不正につながるとする最終章の分析が印象に残る。2024/09/01

恥ずかしい爺さんでっせ

14
東芝の不正会計等幅広い企業・組織の不正に迫った本かな、と立ち読みで思って買ってみたものの、こんな能天気な性善説な切り口では甘いでしょ、っと突っ込みどころ大の情けない論考でした。ジェネリックでの品質不正が生じた原因の分析の下りなんかは特にそうです。厚生省のGMP省令やその関連の規定に人員の基準がなかったから、人手不足になる、骨太方針でジェネリックにシフトすると言われたから、日医工などが不正に手を染めた、的な考えでは、まるでジェネリック業界全体のために、薬価を高くしてあげようよ、2024/08/24

あんさん

14
必ずしも動機がなくとも不正事件に繫がってしまったと思われる事例を考察した本。不正会計(東芝)、品質不正(ジェネリック医薬品)、警視庁による冤罪(誤認捜査)。特に最後の大河原化工機の冤罪事件には怒りを禁じ得ない。これらへの予防策としての著者の提案はメンバーに女性を含めるなど「年齢、国籍、経験など」の意思決定機関における多様性の確保。「「正しさ」とは、常に複数的=流動的」で「絶対に正しいと思うことほど、絶対に間違う可能性につながっている」ことを忘れないようにしたい。2024/08/13

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