出版社内容情報
モデルとしての将来を嘱望されていた美貌の女子大生・琴音。裕福で優しい両親、充実した学生生活……恵まれすぎていた人生が、ある夜、暗転する。見知らぬ男たち三人に拉致された彼女は徹底的に蹂躙された末に殺されそうに。辛くも逃げ出した琴音だったが――。魂を喪失した女性の復讐と再生の物語。作品が次々と映画化される著者による新境地!
内容説明
恵まれた家庭に育った小川琴音は大学に通いながらモデルとしても活躍の場を広げようとしていた。そんな矢先、三人の男たちに拉致され、山林の別荘の地下室で凌辱の限りを尽くされる。命からがら逃げだした彼女は、白石景子という年上の女性に救われる。景子の庇護のもと琴音は、ある決意をする―。生きる力を取り戻すため、卑劣な男たちに鉄槌をくだせるのか!?
著者等紹介
大石圭[オオイシケイ]
1961年東京生まれ。’93年「履き忘れたもう片方の靴」で第30回文藝賞佳作を受賞してデビュー。ショッキングな題材を透明感ある美しい文体で綴る独自の作風で、多くの熱狂的なファンを獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海の仙人
29
初読みの作家さん。裕福な家庭で育った美貌の女子大生琴音は、三人の男たちに拉致され陵辱される。命からがら逃げ出した琴音は、偶然助けてくれた景子と共に男たちに次々と復讐を遂げていく。文章はト書きの雰囲気で淡々としていますが、陵辱されるシーンや復讐するシーンは結構グイグイ来る感じでした。氏の作風なのかな?2024/09/21
いっこう
13
はじめましての作家さん。最初から胸糞悪い感じ。伝えたいことは分からんけどとりあえず読了。2025/03/27
ぴんく
8
こちらの著者ももはや巨匠の域ですし、わたしも多分十数冊楽しませてもらってる。だけど、これはフォーマットよね金に困らない男が美少女を監禁凌辱するのは。でも、そのあとの復讐劇はなかなかおもしろかった。分かりやすいベタな展開なだけに逆にハラハラ!難しいことないし。相変わらず描写は凄惨でえげつないから、ここで離脱する人もいるでしょうが、それにしてもスリリング!そして、サクッと読めるのも魅力。短めの劇場洋画を見てるみたいな。中身は全然違うけど笑 またこの著者、読んでしまうなぁ。2025/05/15
☆Ruy
6
全般的に読むのが辛くなる内容。女性にはキツイかもしれない。昨今、性犯罪が卑劣化、凶悪化してるのに、何故か不起訴だったり量刑が軽くて憤りを覚える。復讐劇なのに詰めの甘さで同じ目に合うって言うの辞めて欲しかった。2025/08/02
伊達千蔵
4
またまた安定の圭先生w 今回は女性が主人公のリベンジサスペンス。今回はかなり終始胸糞悪い展開で…ラストはなんか無理やり綺麗に終わらせた感が否めなくも無いw2024/08/25