出版社内容情報
涼夏の弟の真一郎が、ニューヨークの両親のもとを飛び出して、葉山の哲也の店にやって来た。エリート志向の両親の教育方針に逆らって、音楽の世界でレコーディングエンジニアとしてやっていきたいという夢を持っていた。彼が一流商社に勤める父親の仕事に関する大きな秘密を持ち出していたことから、思いもかけない追手が迫るのだが……。好評シリーズ第5弾。
内容説明
アメリカの高校に通っているはずの涼夏の弟、真一が、突然哲也のもとに転がり込んできた。一流商社のニューヨーク支店長を務める父親のエリート主義に反発して家出したのだ。将来は音楽のエンジニアの仕事に進む夢を持っているようなのだが…。四年前、涼夏一人を置き去りにして渡米した家族。仲の良かった姉弟の絆は、音楽を通じて再び結ばれるのか!?
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
5月10日東京生まれ。牡牛座のO型。明治大学卒業。コピー・ライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞してデビュー。センス光る文体とスピード感あるストーリー運びで、独特の「喜多嶋ワールド」を生み出し、多くの熱烈なファンを獲得している。現在、湘南・葉山に居を構え、執筆と趣味の海釣りに励む日々を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
78
シリーズ第5弾。本作は「涼夏」の弟「真一」がほぼ主人公です。ニューヨークから突如表れた弟に戸惑う姉と従兄の「哲也」。順風満帆な生活を海外で送っていたはずの彼に果たして何があったのか。ワケありで家出してきた彼をとりあえず居候させるコトにした「哲也」たちは少しずつ「真一」の思いを聞き、変化していく姿勢を温かく見守ります。本作は過去作品にはあまり深堀されていなかった親子の繋がりが綴られています。前作に登場した「流葉」さんがまた登場したのはちょっと驚きでしたが、今回は原点回帰な青春音楽小説路線で良かったです。2025/05/31
きょん
7
いやー、この巻の白眉は、「はい、ようがす」と巖さん。ってところ。もういろいろと突っ込むのも野暮。オッケー!2025/06/12
ポケット
2
シリーズ5冊目。家族から見捨てられたような涼香ですがアメリカにいるはずの弟の登場で展開が。海の香りがするこの話が好きです。2024/05/12
Shinya Fujioka
1
このシリーズの現時点で最新巻 なかなか、読ませる 続巻はいつになんのだろ2024/09/10
たっけ
1
いつもの喜多嶋ワールドを存分に楽しませてもらいました。このE7でシリーズ5作目。残りあと2作でおしまいかと思うと、どういう終わり方になるのか期待が膨らむのと同時に、終わってしまうのがちょっと残念ですね。2024/06/18