出版社内容情報
江戸は芋洗河岸にある一口長屋に流れ着いた浪人、小此木善次郎。江戸で迎える初めての新年、大混雑の神田明神での掏摸退治、道場での若手指導などに大忙しだ。少しずつ生活も落ち着く中、ひょんなことから善次郎は、江戸を代表する芝居小屋、中村座の騒動に関わることに。そしてついに、一口長屋の謎につながるある事実を知ることに――。3か月連続刊行、新シリーズ第2弾!
内容説明
美濃国苗木藩を出て、神田明神下にある一口長屋に流れ着いた小此木善次郎は、江戸で初めての新年を迎える。初詣に賑わう神田明神で騒ぎが勃発。青柳道場では客分師範として若手の指導に汗を流す。長屋の女連のための行楽を工面した善次郎だったが、それが芝居小屋に関わる大捕物に発展。長屋に隠された謎は、そこから思いがけぬ展開を見せて―。圧巻の第二巻!
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
主人公が、神田明神の用心棒的な役割を果たすことによってさらに生活のたつきが成り立つようになります。また、金貸しの取り立てについていくことでの役割もあります。悪に対してはかなり強く安心して読むことができます。池波正太郎さんがいなくなってもこのような作品を書いてくれる方がいることで時代小説の魅力もまだまだ続いていきます。2024/02/24
ひさか
27
2024年2月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。小此木善次郎が使う陰流苗木は架空の流派ですが、苗木藩が実在とは知りませんでした。善次郎が忙しく立ち回り、悪を懲らしめる様子が面白い。さて、長屋の秘密というのは…。次巻が楽しみ。2024/04/02
ガットウ
18
★★★★4.1点。これぞ佐伯泰英というストーリー展開に気持ちよく読了!2024/03/12
陽ちゃん
10
シリーズ2作目。善次郎が越後屋に加えて神田明神や中村座からも用心棒?の仕事を頼まれることに。一方で、一口長屋の謎は解決するどころか深まった感じがしますが、後1巻で本当に解決するのでしょうか?2024/02/29
ニッキー
8
このシリーズが次回で終わるのが惜しい。2024/02/28