出版社内容情報
最も古い生命の痕跡が見つかったのは今から約40億年も前の地層だ。そこから現在に至るまで、地球には様々な生物が誕生した。そして、それらはある共通の特徴を有している。「細胞」を基本単位とすることだ。これは現在の生物の定義にも使われている。しかし、「細胞」が生き物の本質なのだろうか。本書では生物学者がそんな問いへと立ち返り、今までにない生命観を構築していく。その先で見えた新たなヒトの姿とは--。
内容説明
現在、最も古い生命の痕跡が見つかっているのは約40億年前の地層からだ。そこから今に至るまで、地球上には様々な生物が誕生した。そして、それらはある共通の特徴を有している。「細胞」を基本単位とすること。これは現在の生物の定義にも使われている。しかし、「細胞」が生き物の本質なのだろうか。細胞を基本単位としないウイルスすら持っており、生命の設計図とも呼ばれる「ゲノム」にこそ生き物たちの本質が隠れているのではないだろうか。本書では長く生物学の世界で研究を続けてきた研究者がそんな問いへと立ち返り、今までにない生命観を構築していく。そして、その先で見えた新たなヒトの姿とは―。
目次
第1部 生命の再定義(生き物とは何か;自己複製する核酸の正体;遺伝子とは何か)
第2部 ゲノムの表現(個体形成;個体老化;子孫形成)
第3部 ゲノムの創造(ヒトゲノム創造までの40億年;ヒトたらしめるもの)
著者等紹介
林純一[ハヤシジュンイチ]
1949年北海道生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。’77年に東京教育大学(現・筑波大学)理学研究科動物学専攻博士課程修了(理学博士)。埼玉県立がんセンター研究所研究員、テキサス大学健康科学センター・ダラス校客員研究員、埼玉県立がんセンター研究所主任研究員、筑波大学生物科学系助教授などを経て、’98年より同大学の教授に。現在は筑波大学名誉教授。専門は生物のエネルギー代謝を司るミトコンドリアで、がんとの関連性やミトコンドリア病などの研究に従事してきた。著書に講談社出版文化賞科学出版賞をじゅしょうした『ミトコンドリア・ミステリー』(講談社ブルーバックス)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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