出版社内容情報
大津屋庄兵衛は手広く商売をしている関東織物の問屋である。年始の客も落ち着き、明日は七草。通りにやってきたなずな売りから七種を買い粥を店の者に振る舞ったが、その夜、粥を食べた者たちが苦しみだした。主人の庄兵衛と番頭夫婦が命を落とし、医者は野草の中に猛毒の「とりかぶと」の葉が混っていたのではないかというーー。(「七種粥」)
市井の人々の暮らしの中に潜む、底知れぬ心の闇を描く時代推理短編集。
内容説明
年始の客も落ち着き、明日は七種。大津屋庄兵衛の店では、通りにやってきたなずな売りから七種を買い、粥を店の者に振る舞った。が、その夜、粥を食べた者たちが苦しみだした。医者は七種の中に猛毒の「とりかぶと」の葉が混ざっていたのではないかという―。(「七種粥」)江戸市井の人々の暮らしの中に潜む、底知れぬ心の闇と、つきない欲望を描く時代推理短編集。
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年北九州市生まれ。様々な職業を経て、朝日新聞西部本社に入社。懸賞小説に応募入選した「西郷札」が直木賞候補となり、’53年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。’58年に刊行された『点と線』は、推理小説界に「社会派」の新風を呼び、空前の松本清張ブームを招来した。ミステリーから、歴史時代小説、そして古代史、近現代史の論考など、その旺盛な執筆活動は多岐にわたり、生涯を第一線の作家として送った。’92年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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