出版社内容情報
井伏鱒二、高田渡、吉田健一、木山捷平、田村隆一、古今亭志ん生、佐野洋子……。なぜ彼らは他人の評価や世間の常識に汲々とすることなく、思うように生き、そして素晴らしい仕事を成し遂げ、旅立っていったのか。作家評伝の名手・岡崎武志が綴る、「人生の腕前」最上級者たちの生き様。。
内容説明
井伏鱒二、高田渡、吉田健一、木山捷平、田村隆一、古今亭志ん生、佐野洋子。なぜ彼らは他人の評価や世間の常識に流されず、心のままに生き、そして素晴らしい仕事を成し遂げ、旅立っていったのか。作家の人生評伝の名手・岡崎武志が綴る、「人生の腕前」最上級者たちの生き様。ボタンをはずして寝転んでいるような人生にこそ、よき人生のモデルケースがある!
目次
第1章 井伏鱒二―低い嶺が作るなだらかな稜線
第2章 高田渡―気骨の人生風来坊
第3章 吉田健一―上機嫌に生きる
第4章 木山捷平―若作りより老作り
第5章 田村隆一―都市に生まれ、育ち、生き、さすらう
第6章 古今亭志ん生―貧乏を手なずける
第7章 佐野洋子―徹底して「個」である
著者等紹介
岡崎武志[オカザキタケシ]
1957年大阪府生まれ。立命館大学卒業後、高校の国語講師を経て上京。出版社勤務の後、フリーライターとなる。書評を中心に各紙誌に執筆。「文庫王」「均一小僧」「神保町系ライター」などの異名でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オールド・ボリシェビク
3
描かれるのは、井伏鱒二、高田渡、吉田健一、木山捷平、田村隆一、古今亭志ん生、佐野洋子。自らの人生を楽しみながら生きたであろう彼らの足跡をたどる評伝エッセイである。他人からの目、常識などを度外視し、自分らしさを徹底させた彼らに羨望さえ覚える。そんな生き方をしてみたい。でも、もう遅い。読後、そんな悔恨も覚えるな。2023/12/13
okatake
1
人生の達人たちの生き方をたどった著作。 7名の達人の腕前を著者が紐解いていきます。 取り上げられた方々はいわゆる「立派な」人からは一線を画した人。でも、その人生に多くの人が憧れに近いものを抱いてしまうものを持ちながら人生を送ったのです。 それぞれの方の腕前を読んでみませんか。2024/03/11