出版社内容情報
寛政五年十一月、江戸を見舞った大火事の後、吉原に大勢の客が押し寄せる。その正体を巡り、会所八代目頭取四郎兵衛と一人二役の裏同心神守幹次郎は苦悩する。さらに困窮する切見世女郎らを救うため、幹次郎の密命を帯びた澄乃を、これまでにない危機が襲う! 新たな敵が触手を伸ばす中、吉原を苦境から救い出そうとする廓の人々、それぞれの祈りが交差する。
内容説明
寛政五年十月、江戸を見舞った大火事のあと、吉原に大勢の客が押し寄せる。その正体を巡り、会所八代目頭取四郎兵衛と一人二役の裏同心神守幹次郎は苦悩する。さらに困窮する切見世女郎らを救うため、幹次郎の密命を帯びた澄乃を、これまでにない危機が襲う!新たな敵が触手を伸ばす中、吉原を苦境から救い出そうとする廓の人々、それぞれの祈りが交差する―。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
90
今回も愉しませてくれました。江戸で大火事が起こり、吉原も寂しくなると思いきや結構な人が来て混雑します。これには裏がり、それを危惧する吉原会所の人物がいたりしますが、そこで火事にあった人々のために炊き出しをしようとします。そこへ慶長小判が投げ込まれたりして吉原をめぐる陰謀が発生します。それに対しての主人公と女裏同心の活躍により解決が見られます。2023/10/23
はにこ
50
火事のあとの不況に喘ぐ吉原。食うのにも困る生活ぶりを見かねて幹どのが動く。って言っても今回は澄乃が大活躍だった。えた、非人の暮らしぶりの酷さを知り、成長して帰ってきた澄乃。やせ衰えた姿になってしまって可哀相だった。さてそろそろマンネリ気味だし、大団円を迎えても良さそうね。2024/02/26
Abercrombie
6
嫌味なレギュラーが面番所同心の村崎しかいないってのが問題だよなあ。主人公に絡む役割は、すべてこいつに廻らざるえなくなって不自然なこと極まりない。今回は澄乃にフィーチャーした話。修行や交渉で大活躍であったものの、強敵との闘いまでは任せてもらえないのだな。2023/11/15
kagetora
4
江戸を見舞った大火事の後、吉原は閑散とするところが大勢の客が押し寄せる。その正体を巡り、会所八代目頭取四郎兵衛と一人二役の裏同心神守幹次郎は苦悩する。 さらに困窮する切見世女郎らを救うため、幹次郎の密命を帯びた澄乃を、これまでにない危機が襲う! 新たな敵が触手を伸ばす中、吉原を苦境から救い出し、蘇らせようとする廓の人々、それぞれの祈りが交差する 2024/03/26
ぱぴゅ~~ん
4
今回は女裏同心 嶋村澄乃が活躍するので、若干マンネリ感が薄らぎました。有終の美を飾ってほしいのですが、、、。2023/11/10