出版社内容情報
白椿女学館に通う令嬢・麿緒は、父の自殺、婚約破棄と予期せぬ不幸に見舞われる。そんな彼女に手を差し伸べたのは、資産家・宗次郎。借金や住んでいる洋館を保証するかわりに、妻になるように告げる。戸惑う麿緒だが、現在の成功を手に入れるまでの彼の努力や考え方を知り、次第に心を開くようになる。そして、亡き母の影響で得た洋食器の知識が、宗次郎のビジネスに役立つことを知り、その力を活かし、生きることに目覚めていく。
内容説明
女学校に通う桂小路麿緒は、婚約披露の園遊会当日に、父親に自殺され、爵位も家も失い、無一文となった。救いの手を差し伸べたのは、一代で身を起こし、財をなした時任宗次郎。自身の妻になるか、商売で役に立つなら屋敷においてやってもいいと言う。言葉は辛辣だが、行動自体は親切な宗次郎。彼には、麿緒には伝えていない過去の思い出があったのだった―。
著者等紹介
尾道理子[オノミチリコ]
2020年、第5回角川文庫キャラクター小説大賞“読者賞”を受賞した『毒母の息子カフェ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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