出版社内容情報
小学校六年で将棋部の玻璃は、小児脱毛症になり、二学期からウィッグを着けて登校している。友達にバレないか不安で、しかも、かゆい。そんな時、将棋を指せるカフェをみつけた。店主で元女流棋士の夕子さんは、「日常に組み込まれていない場所」がほしい時もある、と言ってくれた。カフェでの時間で、玻璃は心を落ち着かせることができるようになっていく。
大人になりつつある少女が、悩み迷いながら成長していく物語。
内容説明
小学校六年生で将棋部の玻璃は、小児脱毛症になり、二学期からウィッグを着けて登校している。友達にバレないか不安を抱える日々の中、将棋を指せるカフェを見つけた。店主で元女流棋士の夕子さんと過ごす時間で、ハルは次第に心を落ち着かせるようになっていく。大人になりつつある少女が、悩んだり迷ったりする姿を爽やかに描く成長物語。
著者等紹介
尾崎英子[オザキエイコ]
1978年、大阪府生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。2013年『小さいおじさん』(文庫刊行時に『私たちの願いは、いつも。』に改題)で第15回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きっき
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脱毛症になったしまった小学生のハル。学校生活、友達関係に悩みながらも、カフェ女流棋士の夕子と出会い、将棋を通じて成長していく。 様々な悩みの心情が上手く書かれているなと感じる。個人的には好きな話でした。 小学生女子で脱毛症はツライ。自分は男だし大人になってたので、円形脱毛症はショックではあったがしょうがないという気持ちだったが。何故か分からないが、この本でも書かれている様に、脱毛症は自分では気がつかないんだよね。他人に言われて初めて気がつく!2025/07/31
ユッキー
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寝る前の子供への読み聞かせで 主人公ハルと夕子の二人の物語がハルは現在進行系で、夕子はここに至るまでの過去が並行して流れてそして出発点に戻る。 物語としては心地よく流れていく反面なんとなく盛り上がりと没入感にかける感じです。静かに物語が流れていく小説が好きな人にはいいですが個人的にはあまりタイプの小説ではなかったです。2023/10/24