出版社内容情報
ある事件を追って京都に来た十津川は、現世と冥府を往来するという地下トンネルに入り、あの世とのつながりを示す証拠を見つけるが…。
内容説明
編集長・和田は、六道珍皇寺の井戸に消えた編集者・佐伯を追い京都に来た。一方、十津川警部はある討論会で、京都もアメリカの原爆投下目標だったと知る。佐伯の事件を追って京都に来た十津川は、六道珍皇寺と薬師寺をつなぐという謎のトンネルで現世とあの世がつながっている証拠を見つける。しかし十津川はある疑問を抱く―。京都を知り尽くした著者が、京都と戦争、京都人の本質をテーマに、幻想的な手法で挑んだ、意欲的エンターテインメント!
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。’63年『歪んだ朝』で第2回オール讀物推理小説新人賞、’65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。十津川警部を主人公にした鉄道ものの第一作『寝台特急殺人事件』を’78年に発表し、空前のトラベル・ミステリー・ブームを生む。’81年『終着駅殺人事件』で第34回日本推理作家協会賞、2004年、第8回日本ミステリー文学大賞、’10年、第45回長谷川伸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポチ
40
う〜ん…予想していたのとはだいぶ違い、合わなかった。2020/07/12
たかひー
2
★★ ミステリーとの期待を持たずに読んだら、あまりの現実離れ加減や非論理的なところなど、ある意味面白かった。2022/03/12
クロッチ
2
「魔界京都」という題名に魅かれて読んだけれど、原爆投下と京都の関係が主題となっているような作品。読後感も何かすっきりしない作品だった。2020/10/11
おさむん
2
「京都には、二種類の人間が住んでいる。日本人と京都人である。」このフレーズは、最近読んだ別の作品にも出てきていました。本作には、十津川警部も出てきますし、人が死んだりもしますが、ミステリーというよりは、不思議な京都、不思議な京都人を書いた、ちょっと異質な作品でした。面白かったですが、後半のロジックが強引すぎる気がしました。2020/09/10