内容説明
魔将軍・イルテリシュが捕らえた青年・ジャライル。彼はチュルク国王からアルスラーン暗殺の密命を受けていた。チュルクの内情を知ったイルテリシュは新たな野望を思い立つ。一方、ヒルメスは客将軍としてミスル国を掌握するも、ナバタイ王国侵攻の報を受ける。急遽、出兵するヒルメスだが…。王都へ向かう女騎士・エステルの一行が雨のため足止めされた町に、魔軍が襲来する!だが窮地に現れたのはパルス精鋭軍であった!そこには軍師・ナルサスの恐るべき策謀が…。ついに十六翼将が並び立ち、大いなる恐怖が再臨する、瞠目の書下ろし最新作、第13弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナルピーチ
135
○○○○の死に追悼の意を捧げる。勝手にアルスラーンと結ばれて未来の王太后になるのかと思ってただけに残念でならない。でも最後はアルスラーンに会えて良かった。そしていよいよ十六翼将が出揃った!最後の一人は誰なのだろうとずっと考えていたがそういう事なのね。まぁ納得と言ったところか。と、思ったらまさかの展開に唖然…。ちょっと早すぎないか?!本巻は悲しみな出来事が多い…。ラストはいよいよ蛇王復活のフラグを残して終わる。物語も最終局面へと突入していく。2021/02/25
まりも
69
カッパノベルス版8冊目はチュルク王国国王がアルスラーンの暗殺を企むところから始まる話。今回の展開は色々と衝撃的でした。エステルの死は儚すぎて涙が出たし、ザラーヴァントは不意を突かれて殺されるとかあんまりすぎる。作者さんは情け容赦ありませんね。十六翼将がそろい踏みして、戦場で活躍してくれる事を期待してただけに、正直彼らの死はあまりにも予想外過ぎて茫然自失となりました。もっと良い死に場所あげても良かった気がします。蛇王が復活した事でパルスはどうなってしまうのか。次巻が気になって仕方がありません。2015/10/04
おかむー
66
どう見ても「開放王アルスラーンは末永くパルスを収め天寿を全うしました」にはならない伏線が目立ってきましたね。『よくできました』。第一部に比べていろいろ小規模に展開していた物語も女騎士エステルの死で助走が終わっていよいよ本格的に動き出しそうですな。しかし20年以上かけて引っ張ったへびおーさんようやく復活ですが…引っ張っただけの圧倒的な魔王ぶりを発揮できるのかい?ちなみに十六翼将って、名前出しちゃったからなんとか体裁そろえるために慌てて集結させたよ感が漂っていると思ってしまうのは俺の勘ぐりすぎでしょうか?2014/09/29
Gummo
35
十六翼将最後の一人はあの人だったのか。すぐ消えてしまいそうだけど、その前に別の一人が消えた…。さらにその前にはあの娘が…。さらにさらにその前にはあいつが…まぁ、こいつはどうでもいいや(笑)。物語の悲劇度はますます加速化し、次はいよいよ最新刊へ。2014/06/10
みか
31
大分登場人物が絞られてきましたね。てっきり十六翼将の一人はエステルじゃないかと予想してたんですが、あっさり外れ。あの信心深さは厄介でしたが、だからこその存在感を楽しみにしていました。死亡フラグたちまくりの某画家は無事で一安心です。ところでこの巻で初登場?した蛇王がショボ過ぎて肩すかしを喰らってます。むしろ親王の絶好調さの方が怖いです。なんか最近ラジェンドラが可愛く見えてきちゃって困ります。こう、ナルサスの手のり的な。2015/03/05