内容説明
心臓の骨(ボーン・オブ・ハート)と呼ばれる赤きに赤い魔性の石に魅せられた井之上雅比古博士は、石の所有者である老嬢・小藤祥之と共に南海の孤島アーカムへ、六十年に一度、世にも美しい大潮の祭り見物の旅に出る。冒険家のロレンツォ・オゴタ、ヴァンプ女優の有田万里、その幼い娘マリカらと乗り合わせた雅比古たちは、優雅なヴァカンスどころか大騒動に巻き込まれていく。麻薬密売、発見された死体、密漁団、人質にとられた母娘。雅比古はオゴタらと共に救出に向かうのだが―!いつともどことも知れぬ世界を舞台に描く怪奇幻想冒険譚。いざ行かん、不思議な旅へ。
著者等紹介
久美沙織[クミサオリ]
岩手県生まれ。1979年「水曜日の夢はとても綺麗な悪夢だった」でデビュー。少女小説、SF、伝奇、ホラーなど幅広いジャンルで活躍
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感想・レビュー
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なつ
48
南海の孤島アーカムを舞台に繰り広げられる冒険活劇。スリリングな展開と妖異奇談がミックスされ、とても面白いです。高橋葉介先生の挿絵も味わいがあり、物語に華を添えています。一癖ふた癖ある登場人物がイキイキと描かれています。もし、コミカライズがあったら高橋先生の作画で読んでみたいですね。2021/02/28
芍薬
9
たまたま通りかかって読んだ一冊。言葉数が多すぎなのか、わちゃわちゃ船酔い気分です。2014/08/28
のんの
1
癖のある感じの妖怪も登場する冒険活劇の短編集。2022/03/17
E3
1
表紙に負けて読んでいしまった。ゴシックだね!2011/02/02
角
0
L2010/03/26