カッパ・ノベルス 逝く街の片隅で

本間 香一郎【著】

光文社（2002/05発売）

• サイズ 新書判／ページ数 268p／高さ 18cm
• 商品コード 9784334074708
• NDC分類 913.6
• Cコード C0293

内容説明

竜峰寺の一寛。おれの名前だ。テキ屋洛農会の世話になって、縁日に参道の隅っこで托鉢をして暮らしている。時代劇俳優の太田敏馬の付き人で、斬られ役として映画にも出ていた黒沢寛、クロカンではない。その名前は十年前に捨てたのだから―。敏馬の息子・再三が行方不明になった。再三の女房で、昔おれを捨てた女・美佐江と、その兄で洛農会を仕切っている渡辺弦太は、おれに人捜しをさせようとする。事件の裏には何が！？古都の艶が横溢する、アウトロー小説の傑作。