内容説明
東京・南青山に聳える地上四十階建ての壮大なビル・ガレリアタワー。ある日、その四十階の部屋に九人の男女が閉じ込められた。エレベーターは動かず、扉は外から溶接されて開かない。誰が何のために彼らを人質に?姿を見せぬ犯人の狙いは高額な身代金か?それとも悪辣な手腕でこのビルを作り上げた護所会長の命なのか?九人を恐怖の仕掛けが襲う。人質の一人は窓のサッシュの高圧電流に触れて殺され、また一人は有毒ガスで悶死。救出に奔走する警官たちを襲うシンナーやガソリンの火砕流。そして、事態はついに恐るべき局面に…。この絶体絶命の危機から、人質たちは脱出できるのか。