内容説明
都内のマンションで飛び降り事件が発生した。警視庁刑事・貴島柊志は、被害者・前島博和の遺体に残された奇妙な点から、事件の不可思議さを感じ取る。事実、七階にある前島の部屋には、何者かが前島を襲った形跡が残されていたが、その部屋は完全な密室状態であった。忽然と消えた犯人の姿を求め、貴島は、六年前に起きた事件を浮かび上がらせる。だが、その事件に関わる人物も不可解な死に巻き込まれていた。さらに、同時に発生した誘拐事件が、事件の謎を深めてゆく…。流麗な筆致で描かれる、不可能犯罪の妙と冴え。女流気鋭が放つ、驚愕の本格推理小説、書下ろしで登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
15
都内のマンションで飛び降り事件が発生した。警視庁刑事・貴島柊志は被害者・前島博和の遺体に残された奇妙な点から事件の不可思議さを感じ取る。事実7階にある前島の部屋には何者かが前島を襲った形跡が残されていたが、その部屋は完全な密室であった。忽然と消えた犯人の姿を求め、貴島は6年前に起きた事件を浮かび上がらせる。だがその事件に関わる人物も不可解な死に巻き込まれていた。さらに同時に発生した誘拐事件が事件の謎を深めてゆく。貴島シリーズ第4弾。2001/09/05
なあちゃん
4
貴島刑事もの第四弾とのこと、今邑さんを読み始めたので、さかのぼって、他の貴島刑事ものも読んでみたい。 すらすら読めたが、一番怖かったのは、題名の繭の密室の意味するところ。2016/05/14
カニック
4
人間の悪意はどこから生まれてくるか見当がつきませんね。サクッと楽しめました。2015/12/09
とことこ
2
なんとこの作品は貴島刑事シリーズだったんですな。といってもそのシリーズは読んでなかったんでちょっとどうしようかと思ったけどま、いいかと思って読んでみた。それにしても悪意を持つ人間を書かせるとうまいなぁって思います。そのうちこのシリーズもちゃんと読んでみよう2011/07/01
二分五厘
0
1996.1.14