内容説明
麻薬―それは、人間の文明発祥とともにあった。そして、世紀末のいま、いわゆる「麻薬問題」は、政治的・社会的レベルはもとより、人間存在までも含めて世界中をゆるがしている。はたして、人間は、解決策を見つけることができるのだろうか。そのためには、まず「麻薬」についてよく知ることである。それが身体、とりわけ脳にどう作用するかを。
目次
プロローグ 世紀末をゆるがす「麻薬」現象
1 「麻薬」が文明を創造した
2 「麻薬」が脳を駆動する
3 「麻薬」に魅せられる人間たち
4 人間はみな「麻薬依存者」である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
9
再読本。1990年初版。麻薬と覚醒剤の違い、その歴史、人間の脳内に存在する脳内麻薬物質・脳内覚醒物質の働き等がわかり易く説明される。人間は科学(化学)を発達させてきた結果、それに脅かされるようになった。いまだに芸能界などで取り上げられる麻薬や覚醒剤の問題を見るにつけ、著者が云う「身から出た錆」という意味が理解できる。科学の発達は両刃の剣ということだ。2021/06/15
ミホ
0
この一冊で、麻薬・覚醒剤の簡単な基礎知識が得られる。自分の身を守るために知っていて損はない内容。この手の本はこれが初めてだけど、非常に分かりやすく書かれてあると思います。おすすめ。2013/06/21