内容説明
高度情報化社会は、電磁波によって支えられている。衛星通信、レーダー、テレビ・ラジオ放送、超短波医療機器、コンピュータ、アマチュア無線、電子レンジ…。その氾濫する電磁波が、いま“反乱”を開始し、私たちの体や脳を蝕みつつある。OA機器の女性オペレーターに頻出する異常出産、ファミコンのテレビゲームマニアを襲う“電子宇宙戦争テレビゲームてんかん”。そして、超電導を利用するリニアモーターカーには、遺伝子異常を招く危険性が指摘されている。人類は、この“電磁波の反乱”から生き残ることができるのだろうか。
目次
プロローグ いま、電磁波が人類を襲いはじめた
電磁波を制する者が、世界を征す
日本のコンピュータ社会を直撃する電磁波
人が、電子レンジに入れられるとき
電磁波と共存する道はあるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
8
再読本。1989年初版。電磁波による身体的健康被害、機械の暴走による人的被害等、電磁波による危険、電磁ハザードを考察した本書。この本が上梓されたのは約30年前。この当時、まだ携帯電話は世の中に存在しなかった。30年前ですらこれほどの危険性がありながら、スマホの爆発的普及に代表される電磁波だらけの現代社会をどう解釈したらいいのか?技術的ブレークスルーにより危機を克服した結果なのか、あるいは危険性を知りながら見て見ぬふりをして現在に至るのか、著者には本書の続編を書いてほしいところだ。2021/06/22