感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
目黒乱
11
鬼とはまつろわぬ者、周辺に排除された者の謂いであり、鬼がもつ異形の力、人的・物的ネットワークが日本の歴史を動かしてきたと、さまざまな歴史的エピソードの紹介や分析が行われている。大化の改新の前年に大生部多がおこした常世虫信仰の話とか、わけのわからん歴史いっぱい知りたいです。2015/06/25
九曜紋
10
再読本。1985年初版。私たちが触れることのできる「歴史」とは権力者の側、勝者の側から書かれたものである。本書では敗者、権力にまつろわぬ者、賤視された者たちにあえて光を当て、これらの者達を「鬼」と看做すことにより、全く別の角度から日本史を捉え直した対談集。千年の都、京都が四神相応に護られた「魔界」だったこと等、歴史好きにはたまらなく面白い。2021/06/04
Goldust
1
<図書館>2018/08/05