内容説明
2022年2月24日、突如として始まったロシアのウクライナ侵攻。「首都キーウはすぐに陥落する」という各国の予測を覆し、ウクライナは今も徹底抗戦を続ける。戦いの趨勢は逐一報道され、ゼレンスキー大統領の一挙手一投足は注目の的だ。ウクライナのニュースを目にしない日はない。一方で、ウクライナで今を生きる人々の声を聞くことは少ないのではないだろうか。強いられた地下壕での避難生活、ロシア軍による拉致・監禁、自宅近くに落ちるミサイル―。戦争で変わった日常に対して、彼らは何を感じて、日々をどう暮らしているのだろうか。本書では、そんな戦時下で生きる人々の声を、ジャーナリストが実際に現地を歩いて記録。ウクライナの人々の本音に耳を傾ける。
目次
第1章 立ち上がる人、逃れる人―キーウ首都防衛戦の中で
第2章 占領下の町で何があったのか―拷問され、遺体となった隣人
第3章 消滅した50万人都市―そこでは何が起きたのか
第4章 文化と言語をめぐる戦い―バイリンガル社会のゆくえ
第5章 ボランティアが支える市民生活―助け合いの絆を断たないために
第6章 戦争の前線に立つ市民―彼らはなんのために戦うのか
第7章 キーウの豊かな生活の裏で―ミサイルが落ちてくる日常
第8章 市民が語るゼレンスキー大統領―ウクライナを一つにしたもの
著者等紹介
岡野直[オカノタダシ]
1960年、北海道生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。’85年、朝日新聞社入社。プーシキン・ロシア語大学(モスクワ)に留学後、朝日新聞西部本社社会部を経て、東京社会部で基地問題や自衛隊・米軍を取材。シンガポール特派員の経験もあり、ルワンダ虐殺、東ティモール紛争、アフガニスタン戦争など、紛争地取材の経験も多い。2021年からフリー。全国通訳案内士(ロシア語)。関心はウクライナ、ロシア、観光、文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪月花
よっち
Nobuko Hashimoto
kan
Aby
-
- 和書
- 風に吹かれて遍路道